約2ヶ月間、続いたジメジメとした天気の十勝地方でしたが、ようやく1週間程まえから、カラリと青空の夏がやってきました。
ご近所の農家さんとお話しても、やっと夏だよね~、今年は衣替えしてないわ~、とか、家庭菜園の苗は、今年は早く植えても遅く植えても育ちにくいよ~、などなど、お天気のことが大半。
青い空がひたすら待ち遠しい2ヶ月間でした。その間は、長袖のシャツを羽織ったり、サンダルでも寒いかな、くらいだったのが突然、30度を超える真夏日になるもんだから、人間も植物も、動物も身体を慣らすのに必死です。
救いは、夜に気温が一気に下がること。やっぱり朝は肌寒いくらいなんです。これぞ北海道の夏です。こういう、1日の寒暖の変化が野菜を美味しくするのだって、どこかで聞いた記憶があります。
さて、本題です。。。
今時期は、リンデンもすっかり花が終わり、徐々に花が実に変化している途中です。
そして、今度は胡桃の木の枝先に、青々とした実が目立ち始めてきました。
垂れ下がるように、あっちにも、こっちにも、そして、早くも地面の上にポトリしているものも。
こんな感じに。
そういう頃になると、この胡桃の木をデートスポットにして、葉を食べにやって来るのがコガネムシ達です。
よくよく見ると、胡桃の葉の裏側、表側にたくさん、親指の爪ほどのツヤツヤしたコガネムシが見つかります。
それを、わたしたちはどうするかというと。。。
※網の上の二つの黒い点がコガネムシ。
こうやって虫採り網でそっと落として捕まえます。20とか30とかそんな単位の数をあっという間に捕まえます。
なぜか?
コガネムシは鶏達の大好物だから!
鶏達に、虫採り網からコガネムシをポン、と目の前に落としてやると、我先にと飲み込みます。貴重なタンパク源なのでしょう。みんな、目の色を変えて頬張りますよ!
その様子は、バーゲンに群がるオバチャンに負けず劣らずの勢いですよ!?
何より、このコガネムシ、バラの花の中に潜って花をめちゃめちゃに食い散らかしたりもするので、鶏達を花壇に放して置くと、そういう困った虫も食べてくれるのでとても安心です。
※アローカナのハーマイオニー。花の中で良い仕事をしてくれます。
人工孵化した3羽のベルジアンバンタムの雛たちもすっかり大きくなって、虫を食べられるようになりました。
鶏の親がいないから、食育はわたしたち人間が行います。
※食べてみんしゃい
大きくて、無理かなぁと思ったけど、やっぱりコガネムシは鶏の好物らしく、こんなちっさい口なのに丸ごと飲み込んでいました。
捕まえる動きの速さ!写真もブレブレです!
それぞれゲットの瞬間。
いつも面白いのが、初めて見るモノに対して個体ごとにそれぞれの反応が違うところ。
これは、どの雛も生まれた時から持っている性質で、成鳥になってもずっとその傾向が続きます。
きっとどんな生き物でもそうなのだろうけれど、鶏はそれがより顕著な気がします。
コガネムシを目の前にした時、うわっなにこれ!と引いて遠巻きに見ているシリウスくん。
何の躊躇もなく颯爽と捕まえて飲み込むハリーくん。
そしてハリーくんの様子を見て味見して確認するソフィちゃん。
新しい3羽の名前のご紹介と性質を一挙にまとめさせて頂きました。笑
シリウスくんは、最後にはちゃんと食べられるようになりました。
この子、オスだと思うけど、すんごい大人しいのでもしかしたらのメス疑惑もあり。この雛たちは性別がまだはっきりと分からないので仮の名前です。
ハリーくんは絶対にオス。高いところに登りたがる、リーダーです。
※こんな時もあった。
さて、この日は、いったい何匹のコガネムシを食べたんでしょうか?!
胡桃の葉にとまるコガネムシも、ピークのように数が多かったのでたくさん食べさせました。
今、胡桃の葉は、コガネムシに食べられてギザギザになったものが増えてきました。
そして、コガネムシ達の姿も減ってきました。
さてはどこかに卵を産んで行ったのでしょうかね。また来年、です。
コガネムシのシーズンが終わると、次はバッタや蝶を捕まえる時期です。
子供の頃に、振り回していた虫採り網をまた振り回す日々が来るなんて、予想だにしていませんでした。
子供の時より、今の方が別の意味で真剣。虫採りは、もはや私の中では虫狩りです。
目が血走っているんでは無かろうか。
この感覚は、野生の血のようなもの?
涼しくなった夕方、虫採り網を振り回しているとあっという間に日が暮れます。
近所の農家さんに怪しまれていないか若干心配であります。笑
※そんな人間を冷静に観察するイヌとネコ。
ジーーーーッ(ㆆ_ㆆ)