やっと、雪がとけて陽射しも強くなってきて、夜明けも早くなりました。
ずーーーっと冬の間、楽しみにしていた球根があちらこちらから、ニョキニョキと顔を出し始めています。
あらっ!
ギョウジャニンニクの芽も姿を現し♪
ポカポカ、あったかい日には上着も要らない。
犬猫鶏、わらわらと外へ出て散策開始!
気づけば歌を口ずさんでいます。
わたしの最近の一番の楽しみは、野に咲く福寿草に会いに行くことです。
黄金色した、ツヤツヤな花たちを見ると、あぁ~、春が来たなぁってうっとり。
ずっと眺めていたい。
地面から咲く花を、ずっと心待ちにしていたから。
春一番に、誰よりも早く、誰よりも元気に逞しく咲く福寿草が、大好きなんです。
今日は、朝から不意打ちの雪が降り、福寿草も花弁を閉じて、寒さに身を寄せ合うようにしていました。
午後になって太陽と青空が戻ってくると、すこしだけふんわりと顔を上げていました。
福寿草は日当たりの良い斜面を好みます。
家の敷地の入り口に、大きな群落がひとつあって、これは年々大きくなっている気がします。
もうひとつ、家から少しはなれた雑木林の淵にも大きめの群落があります。
これを、犬猫と連れ立って観察に行くのです。時間は、朝だったり昼だったり、夕方だったり、色々。
先に犬達と連れ立って歩いていくと、庭で遊んでいたネロが慌てて追いかけてきます。
そして、短い尻尾を上げて全員に挨拶して周り、さぁ、行くよ、と先頭に立って張り切って歩くのです。
ここは彼の縄張りなんだろうね。
ほとんど目の見えなくなったカイリばあちゃん、最近は歩いている途中でぼーーっと立ち止まってしまうことも多いです。
そんなとき、ネロはカイリの元に行き、ぐるっとカイリの周りをまわります。
すると、カイリもハッ!!としてまたネロを追うようにして歩き始めます。
わたしにはこれは、ネロが意図的にしているようにしか見えません。
なので彼はよく、カイリばあちゃんを引き連れて歩いています。
そんな様子が、なんだかとても優しくもあり、頼もしいなぁと、悠々と先を歩くネロを見て思うのです。
かいかぶりすぎでしょうか。
そうして歩いていくと、福寿草たちを発見!
ポツポツと黄色く咲いています。
まだまだこれは序盤、この後の群落の花たちがいっせいに咲く姿は本当に見事です。
この黄金色を、青空と一緒に写真に収めたいのだけど、なかなかチャンスは巡ってきません。
福寿草の開花期間は短く、一週間程度です。
そういうわけで、私たちは頻繁に様子をチェックしに行くのです。
※カメラとの間に割り込む隊長
今日も福寿草観察隊は、強風に煽られながらも、任務を遂行して参りました。
ネロ隊長は、あまりの強風に、先に家に撤収されてしまいましたけれど。
ジュシの耳が風で立つくらい強い風だったから、身体の小さいネロには厳しかったはず。
次回からは、ジュシの耳を見て、行くかどうかネロ隊長と相談だね。
耳が立つと、いつもよりめっちゃよく聞こえたりするの??
ジュシに聞いてみたいです☆
◆オマケのエピソード◆
一瞬のうちに姿を消した隊長を探す私に、隊長は家に居ますよ、と仕草で教えるジュシ。
上の写真では、家の方をしっかり見て確認。
下の写真では、私の元にやってきて、伝えようとしているところ。
やや左側(家のある方向)に重心があります。顔を左に傾けつつ、こちらにアイコンタクトを送り、そして何度も左を見て、あっちあっち!とわたしに知らせています。
ほんまに?あっち?もう家にいるの?と少々疑いつつ帰ると、ほんとに家から隊長が出てきました。
動物はすごいです、ほんとに。
私たち人間が、どんなに頑張っても出来ないことが、いとも容易くできるんだから。
そう言えば、ジュシはキツネに襲われて、草むらに隠れている鶏を見つけてくれたこともありました。
雪に埋まって全く見えないテニスボールも、広いフィールドから鼻だけを頼りに見つけてしまうくらいの嗅覚だから。
ネロ隊長がそそくさと家に帰ったことぐらい、目に見えるように分かっていたのだろうね。すごいなぁ。もう。
ジュシと意思疎通できたような、こんな瞬間が嬉しくて仕方ない私でした。
そしてまた、こんな何気ない日常が、愛おしくて仕方ない春なのです。
I want something just like this ♪
The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This (Lyric) - YouTube