北の庭から、つれづれ生き物観察記

北の庭暮らしの仲間、犬、猫、鶏たちの奏でる愉快なハーモニー。彼らの暮らしの観察レポート‼︎

チャボの雛が誕生


昨年初夏に、種卵を購入し人工孵化させたチャボ達が無事に育ち、今度は彼らが雛を孵し、育てるという世代まで成長しました。

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※去年の7月頃撮ったものです

去年は、人工孵化からの育雛を通して、たくさんの事を経験し、鶏の成長をしっかりと間近で観察させてもらいました。
今年は、抱卵から子育てのチャボの親子の行動観察に忙しい。(@_@;)

チャボは、食用の卵を産むために改良された採卵種の鶏よりも野生に近く、本能が色濃く残っているため、自らが産んだ卵を抱き、雛を孵し、その後は雄鶏も含めて家族で雛を育てるそうです。

我が家のチャボは雌が2羽とオスが1羽。オークションで種卵を購入したので、兄弟なのか、はたまた異血なのか詳細はわかりません。近親交配には強いと言われている鶏ですが、去年産まれた世代同士の交配は今回が最初で最後にしようと思っています。

まだ寒い二月の暮れ頃から、ちらほらと卵を生み始め、4月頭に1羽が抱卵を開始しました。
そして昨日の、昼過ぎ、割れた卵の殻が、親鳥のすぐそばに転がっているのを発見!小さくピヨピヨ、と可愛らしい声も聞こえます。3週間きっちり、温められた卵からとうとう雛が孵ったのです!!

ずっと同じ格好で、ひらべったくなって卵を温め続けている母鶏のお腹の下では、静かに、でも確実にことは進んでいたのです。
母鶏は、まだ孵るはずの卵を温めつつ、雛を温めています。

卵から孵ったばかりの雛は、濡れていて、だいたい12時間ほどでふわふわに乾きます。
雛は殻の外に出て2日ほどは、お腹に蓄えた黄身の栄養があるので餌や水は必要ありません。
殻から出る時にエネルギーを使ってクタクタ。
少し動いて鳴いては崩れ落ちるように眠りこけます。
そうしているうちに殻の中では丸まっていた足腰が、徐々に強くなってきてスックと立って歩けるようになります。
その段階から、餌や水が必要となります。

昨日はそっと母鶏の羽を押し上げて見たけれど、なかなか雛は奥に護られていて見られません。
チラッと動くものが見えた、程度です。
雛の姿をひと目見たい私としては、じれったいけれど、母鶏としては完璧な護りです。
産まれたばかりの雛は寒さにも弱く、母鶏も神経質になっています。
そっと見守ることにしました。

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(※2羽での抱卵は危険!悪い例です。
後に詳しく記事にします。)


さて、翌朝、母鶏が餌を食べに少し巣を離れたそのわずかな合間に、その姿を見ることが出来ました。
母鶏がいなくなった雛は、身体が冷えてしまうので命がけで鳴いて母鶏を呼び戻します。

母鶏は、水を

ダッシュε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

で飲みに行き、
餌を

ダッシュε≡≡ヘ( ´3`)ノ

でついばみ、
大急ぎで巣に帰ります。

あぁ、子育てってどの動物でもこういう事なんだなって感じます。
人間も、お母さんは自分のことは全部後回しですもんね。

母鶏は雄が巣を守るのは当然としている様でも、巣箱の境界から中に少しでも雄が入るとめちゃくちゃ威嚇して寄せ付けません。
人間でも、子供が産まれたら、夫がうっとおしいと感じるようになった、などたまに聞くけれど、それはこんな風に、新しい命を育てるという本能の深〜い部分に刻まれていることなんじゃないかと、誰にも教わらずに雛を育てているチャボを見ていてふと思いました。
きっと、もう少し雛が大きくなったら雄もイクメンとして育雛に参加できるのではないかな??
その様子を観察するのが楽しみで仕方ない私です。

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Welcome to the new world!!
マフィンちゃん!(と命名しました(^-^)b)