北の庭から、つれづれ生き物観察記

北の庭暮らしの仲間、犬、猫、鶏たちの奏でる愉快なハーモニー。彼らの暮らしの観察レポート‼︎

リリーの卵の結末

今朝は雨の十勝です。

一昨日までの暑さが懐かしいくらい、肌寒い。

日向ぼっこでぬくぬくしていたビオラの雛たちもどこへやら?

ビオラ母さんのお腹に潜って温まっています。

アローカナの雛たちの脚がスラリと伸びて来て、重心がどんどん高くなっています。

マフィンも、体格差が心配されましたが、そんな心配も要らないくらい堂々とアローカナ達とイモムシの取り合いをしています。


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※脚が長いから、短足のお母さんの羽から突き抜けちゃうアローカナ。この子は常に周りを見渡している。




さて、昨日の記事に上げたリリーの温めていた卵。

結論を先に言うと、ダメでした。

残ったひとつが肺呼吸までいったものの、死篭り、そして残りひとつはちゃんと外に出て来たのに、リリーの飼育放棄により星になってしまいました。

星になってしまった雛、とても残念です。

私たちが早く気づく事が出来れば、助かったんですから。

昼過ぎに巣を覗いた時にビックリ、灰色の毛の塊がぐったりとリリーの口元にある餌皿の中に横たわっていたのです。

産まれたての雛が、まず巣の外にいる事態に驚き、すぐさま雛を取り上げました。

掌で包んでいると、口を開けて息をしたのですぐさま湯たんぽを用意して、あたため、半乾きの羽毛は歯ブラシでときほぐしました。

すると、息を吹き返し、ピヨピヨ、と鳴き始めたのです。

もしかしたら、蘇るかも知れない、とただただ温めましたが、残念ながら、30分もすると息絶えてしまいました。

雛の身体をチェックしても、奇形と思われるものは全くなく、殻も綺麗に割れて出てこられたので、リリーが巣から追放したのだと思われます。

きっと、しばらく大きな声で母親を呼んでいたのか、ビオラがしきりにリリーの巣の中を気にしていました。

原因は沢山考えられます。

まず、チャボの中には、抱卵はするけれども、雛はつき殺してしまう個体もいるそうです。

リリーも、巣から出てきた時はビオラの雛を追いかけ、突っついていました。

二つの巣箱を自由にビオラとリリーが行き来できるようにしていた時(これはしちゃダメ)、自分の温めている卵を放棄してビオラの卵を横取りしようとしていたり、ビオラよりも餌に出てくる頻度も低かったので母性本能が強いのかな、と勝手に人間の頭で鶏の行動を解釈していたのです。

考えられる事としては、リリーの神経が相当に高ぶっていたという事かもしれません。

巣にこもり、抱卵中は他の鶏がうろついている環境では必要以上に気が立ってしまう事があるそうです。

雛を育てる時の基本は雄1羽に雌1羽のつがいが理想とする話もあります。

けれど、チャボは集団で雛を世話する、という記述を読んだこともあります。

どれが本当なのか??

どれも本当なのだと思います。。。(u_u)

人口孵化で育った鶏より、鶏に育てられた鶏の方が子育てをする、とも。

あとは、産まれた雛の色によって、攻撃の対象になってしまう事もあるそうです。

理由は色々な事が挙げられましたが、リリーが落ち着いて抱卵できれば結果は違ったのかも、と思う点が多々あります。

なので、今後孵化させる時の改善点。

*子育てをする鶏(抱卵させる鶏)は群れに一羽にする

*抱卵する時は、母鶏だけの場所でする。なるべく、そっとしておく。ただし雄鶏には会えるようにしておく。

*育児させる個体を識別していく。その血を残していく。(うちの場合ビオラ)


ひとくちに、チャボは育児する、と言っても色々な個体がいる事、盲点だったし学ばされました。

星になった雛は念願の銀鈴並の羽色でペンギンのようでした。

夫婦共々、意気消沈。

鳥類はふとした事で、すぐに命を落としてしまう。

けれど、だからこそ21日で新しい命が生まれる。

鳥類の命のサイクルはとても早いのです。

めげずに、雛の死を今後に活かしてやっていくのみです。

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また戻ってきてね。

救えなかった雛は、季節の花とともに、大地へ還しました。