北の庭から、つれづれ生き物観察記

北の庭暮らしの仲間、犬、猫、鶏たちの奏でる愉快なハーモニー。彼らの暮らしの観察レポート‼︎

リンデンの香り

毎年、この時期になると甘い香りが庭じゅうに漂います。

引っ越してきた当初、樹木のことなど全然知らなかったわたしは、この香りにとっても驚き、感動しました。
こんなに良い香りの花が咲く木があるなんて。。。

いったいどんな花をしているんだろう?
見上げると、そこには人間のわたしだけでなく、この花の香りに吸い寄せられた小さなミツバチ達がぶんぶん飛び交っています。

その虫達が目指すのは、爪の先ほどの小さなクリーム色の花。プロペラのような苞(ほう)をつけて、釣り下がるようにして咲いています。

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それがあんまりにも良い香りなものだから、木肌や葉の形、花の形など図鑑で調べると、この木は大葉菩提樹、英名ではリンデンだと言うことが判明しました。

暑いこの時期、窓を開けて食卓にいると、すぅーっとこの香りが部屋中に漂います。とても強くて甘いこの香りは、よくはちみつの香りとも例えられていますが、どうかな?
もっとフルーティーでもあり、爽やかさも感じられる。胸いっぱいに大きく深呼吸したくなる香りです。

西洋では、この花や葉にはリラックス効果があるとされ、乾燥させてハーブティーや紅茶に加え、寝る前のお茶として親しまれているようです。

人間誰しも、深呼吸をすれば心も身体もほぐれると言うし、きっと成分のみならず、この思わず深呼吸してしまうような香りに、かなりのリラックス効果があるはずです。
ほんとうに、我を忘れてうっとりするような香りなんです。


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そこで昨年、自家製ハーブティーを作ろう!と、リンデンの花を少し摘んで、乾燥させて保存をしてみたところ、冬までリンデンの香りを楽しむことができました。
乾いてカサカサになっていた花が、お茶に入れるとあら不思議!
フワッと膨らんで、咲いている時の姿そっくりに。そして、あの夏の香りが立ちのぼってくるではないですか。
寒い寒い冬に、夏のことを思い出しながら飲むお茶も良いものです。


そして、今年もやってきたこの香りのシーズン!早速の収穫です。リミットはわずか10日ほど。
花が咲ききっているよりも、少し前の段階での収穫が、香りが最も強いそうです。
木の下に脚立を置いて、採っていくのですが、蜂になったような気持ちになります。
木の枝と同じ目線の高さまで上がるなんて、なかなか日常では無いことです。
バサバサとひんやり冷たい葉っぱを掻き分けて、夢中で摘みました。


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結果、このカゴ5杯分の収穫。
まだまだ、咲き始めたところなのでもう少しとれそう。

収穫したものは、干し野菜ネットに入れて、天日干し、と行きたいところだけど、また十勝の空はどんより気味。
なので、リビングにて乾燥中。
家の中がリンデンの香り。
天然のポプリです。

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うちのリンデンは、このとおり、全体像が撮れないくらい背が高いです。
上の方を眺めると、たーーーっくさん、花が咲いています。
上の方のも摘みたいけれど、欲に目がくらんでハシゴを踏み外すと危険。笑
人間は、ほんの一部を頂こう、とわざとらしく謙虚に気持ちを落ち着かせての作業でした。
リラックス効果の高い香りの中だから、余計に気持ちは落ち着いたのかも?!精神鎮静作用、という表現もあったけれど、まさしく興奮しやすいわたしにぴったりだなぁ。


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犬達は作業中、ずっと鶏番と雛の子守り?!をしてくれました。
こういう、人間が夢中になっている時が一番外敵に狙われやすいです。
けれど、犬がここまで近くにいると、さすがにカラスもキツネも、寄ってこれませんね。
何をさせるでもなく、こんな風に犬が人間の生活に自ら役立ってくれる姿を見るのは何よりの喜びです。

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※今日の収穫でアート!

最後に、お知らせなのですが、このリンデンフラワー、販売もする事にしました。もし、気になる方がいらっしゃったら、どうぞコメント等でコンタクトして下さいね。(^-^)/