北の庭から、つれづれ生き物観察記

北の庭暮らしの仲間、犬、猫、鶏たちの奏でる愉快なハーモニー。彼らの暮らしの観察レポート‼︎

マルベリー摘みの想い出

家の敷地のそこかしらに、マルベリー(桑)の木が生えています。

引っ越して来た当初は別段、存在を気にも留めていなかったこの木々ですが、流石に10年も経つと、その存在感が増し、大きく立派な樹木に育ってきました。そして、夏にはたわわに熟した甘い実がたくさん食べられるようになりました。

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黒い実、赤い実。甘いのはどっち?

 

昨年夏は、初夏に誕生した3羽の雛達と一緒にマルベリーの実を摘みました。

初めて見る大きな木(彼らにとっては)に大騒ぎの3羽。

キャーキャー言いながら、木の枝に登ったり、降りたり、こっちだよ、あっちにも行ってみよう!そんな声が聞こえてきそうで、とても楽しげでした。

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2番目に誕生したエクラン君。仏語で宝箱、の意味。存在が煌びやか。

 

トップルースター(勝手な造語です。群れの最上位のボスの意味)のサンちゃんは誰よりも高いところへ登り、いち早く見つけた桑の実をつんつくとテイスティング。たまに私の肩で休みつつ、キョロキョロと周囲の警戒も怠らず。この頃から彼はトップの気質が強かったようで、今も8羽の群れのトップに君臨しています。(わずか半年で既に!恐るべしサンちゃん!強すぎなのよアナタ)いつも感じることですが、初めて経験することに対して、どんな行動をとるのか、そこに個性が表れていて観察がとても楽しいですね。

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ツッパリ君鶏冠の、サンちゃん!紆余曲折あり、私が殻を割って誕生させたSanto、聖なる君よ。

 

さてさて、指先を紫色に染めつつ、みんなで集めたマルベリー。

ザルいっぱいに採れました。実を崩さぬよう、そっと洗って黄緑の軸を夫と「これ全部の軸を取るの、取らなくてもいい?!」だの「軸はジャムの味に本当に関係するのか」だのあーだこーだ言いながら、結局全ての軸をプツプツと外し、ホーローの鍋にほろほろと入れ、きび砂糖と一緒にコトコト煮ました。(レモンは入れたっけ?忘れちゃった!)

 

そして、じゅんじゅわぁっ(?!)と水気が出てくると口について出た。

「あ!これがホントのマルベリー色!」

よく海外の色鉛筆や洋服の色などで、マルベリーという表現がありますが、これかぁ、この色かぁと感慨深く。あまりみたことの無いような紫だけど灰色がかった、鈍い色に煮詰まりました。とても興味深い瞬間でした。(色って言葉で表しづらいですねぇ^^;)

 

「長期保存したいから、あともう少しだけ煮詰めよっと」

そうして、火にかけ、何を思ったか私は何か別のことに気を取られてですね。。。

気がついた時には。。。

キッチンは煙がモウモウ

ジャムはぷすぷす音を立て、

鍋ごと真っ黒に😱

 

 

んノォーーーーッ!!!!

 

 

あんなにチマチマと時間をかけて下処理したのが、ほんの数分で炭になっちまったのです。

 

きぇーーーー!!!(ご存知の方は、鯉登少尉ばりに激しくお願いします)

 

あぁ、悲しやシングルタスク人間。。。

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そんなわけで、昨年みんなで摘んだマルベリーは完全にボツになり(ついでに鍋もボツに!追い討ちきぇーーーー!)一体どんな味のジャムだったのか、思い出すたびため息。

 

 

さて、今年もわが庭にまたマルベリーの季節がやってきた。

なんだかあの焦がしたダメージが大きくて、春はちょっと気乗りしなかった。

 

「でも、チビちゃん3羽とみんなで摘んだ事は、とっても楽しい思い出。

きっとこの桑の実が色づく季節が巡ってくるたびに、私は毎度あの日のことを思い出すだろうな。」

そんな風に思って今朝、林の中で黒く光るつぶつぶの実を口に含んだら、やっぱり甘くて美味しい。

 

。。。またみんなで摘まなくちゃ!!

 

ということで、きっと今年こそは、美味しい桑の実ジャムを食べる事ができるでしょう。。。たぶん。。。いやきっと。。。!!!

 

 

 

。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚

あとがき

なんと2年半ぶりの記事です。

ご無沙汰しておりました&遊びに来てくださってありがとうございます!!

諸々の事情あり、長らくの不在でしたが、そんな中でもちらほらとコメントを頂いたり、

⭐️を頂いたりと、楽しんで読んでくださる方の存在をとても嬉しく思っていました。

我が家は相変わらず、ドタバタしていますが

みんな元気に庭暮らししております。

またぼちぼち綴っていこうと思います。

どうぞ、気長にお付き合いくださいませ。

毛むくじゃらの仲間一同、今後ともよろしくお願いいたします^^

 

黒猫ネロとの出会い

ネロは、2018年10月現在、

四歳の雄の黒猫です。

グリーンの瞳、陽が当たるとうっすら虎模様、

そして白い毛もところどころ

チクチクと生えています。

尻尾はとても短く、

先っぽはくるりと捻れています。

 

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ネロと出会ったのは、

2014年9月28日の夕方のこと。

豊頃町の雑貨屋さんから、

池田町経由でドライブしていたときに寄った

コンビニにネロは居ました。

 

もう、今は使われていないであろう

公衆電話のポールの影に、

ちいさな黒猫がジッとうずくまっていました。

 

あれっ、こんな所に子猫がいる!
と駆け寄った私に気付いた子猫はすぐに、

しゃがんだ私の膝の上によじ登ってきました。

なんて人懐っこい猫なんだろう。。。


ひとしきり撫でた後、お別れして

コンビニの店内に入ろうとすると、

その子猫は、ニャーニャーと大きな声で鳴いて

私の足にまとわりつきました。

 

なんとか足に絡むのをかわして、

自動ドアで店内に入り、おにぎりコーナーで選んでいると、

なんと、その子猫、あとから来るお客さんと一緒に

自動ドアを上手くすり抜け、

店内に入ってきちゃったではないですか!

 

そして、私を見上げてニャーニャーと、

また力いっぱい鳴くのです。

すぐにその子猫は店主に見つかって

追い出されてしまいましたが、

その後も店の外でその子猫はニャーニャー鳴いて、

出てくる人に食べ物をねだっている様でした。

 

よく見ると、ずいぶんやせ細った姿をしています。

誰かに捨てられて、ろくにご飯も食べられていないのでしょう。

その子猫は周囲に誰もいなくなるとまた、

あの公衆電話のポールの影で眠り始めました。

 

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そんな時もあったにゃ〜

 

「猫は天下のまわりもの」とは、

私の動物との暮らしの大先輩かつ友人の言葉。

猫と暮らしてみたいなぁと呟いた私に、

冗談めいて言われた言葉ですが、

ずっと頭の中に残っていました。

 

だからと言って、現実問題、

家の中にはモルモットもいるし、

庭には鶏もいるし。

猫と暮らしたことのある夫は、

小動物との折り合いを心配します。

動物たちの共生は無理かもなぁ。

パワフルな犬たちもいるし。

諦めの気持ちが大きくなりました。


だけど、店内から追い払われる時に

足で蹴られていたあの状況、

目が合うとすぐに駆け寄ってきた姿、

おにぎりコーナーの前で力一杯鳴いていた姿、

柱の陰でひとり眠る様子が思い出されます。

 

その後、私は目的地の牧場に羊を見に行っても上の空でした。

あの子猫が気になって気になって、

あの子猫のことばかり車の中で話しながら、

もう真っ暗になってしまった中、

私たちは家路につきました。

 

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来たばかりの日。痩せっぽっちだったにゃ〜

 

 

モルモット、襲うかなぁ?

鶏、襲うかなぁ?

犬達と面倒なことになる???

あの子猫が?

そうかなぁ?


あの猫なら、大丈夫な気がする。

うちの犬たちなら、言えばわかる気がする。

 

もしうまくいかないなら、

それからでも里親を探すことにしてもきっと全然問題ない。

人懐こいから、絶対に飼い主さんは見つかるだろうから。

子供にも触られていたから、どんな家庭でも問題なく馴染めるはず。

とにかく何とかしてみよう。

 

考えれば考えるほど、そういう気持ちが強くなりました。

と言うより、何より、私はすっかりあの猫のことが、

大好きになってしまったのでした・・・!!!

 

そんな気持ちが理屈では抑えきれないことに、

頭の片隅で気づき始めた時、

とうとう口にしていました。

「なんとかなるよ、あの猫なら大丈夫な気がする!!

もし、うまくいかなかったら里親さん探すから!」 

そんな私の強い説得で、

夫は車を来た道にすぐに戻しました。

 

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ダンボーガリガリだけは、話してもやめてあげないにゃ〜

 


「まだ、いるかな?誰かに連れられて行ったかなぁ?」

出会ったコンビニエンスストアに到着しました。

 

・・・あれ?


あの公衆電話のポールの影に、子猫はいませんでした。
お店の周りを探してみると、

あ!
いたいた!!

ホッとするのもつかの間、暗闇の中、

子猫はまた店主に近づいて、蹴飛ばされてしまいました。


蹴られて逃げる子猫を暗闇の中追いかけて、

探して、そして見つけた子猫を抱き上げたのは夫でした。

 

「もう大丈夫だよ。」


痩せっぽっちの子猫は、

その日からネロと言う名前になりました。

 

ネロとは、イタリア語で黒、と言う意味です。

水難救助犬の黒い犬をイタリア人のオジサンが、

ネーロ、ネーーッッロと呼んで、

それはそれは、たいそうかわいがって育てているシーンを

TVで見た事がありました。

一頭の犬が自信を持って育っていくようにと、

陽気に、朗らかに、溢れんばかりの情熱を注ぐ様子に、

私もあんな風に、この黒い子猫を育てるんだ!

と姿を重ねていたのです。

思い切り愛おしみ、

たくさん名前を呼んで、

たくさん触れ合って。

 

 こうして黒猫ネロは、私たちの一員となりました。

ネロ、ネロちゃん、ネロネロ、ニロ、二ー二ー、

今では、たくさんの愛称があります。

 

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そんなことより、夏のデッキは最高だにゃ〜

 

 

 

 

<あとがき>

先日、9月28日でネロと出会って丸4年が経ちました。

ひょんなことから仲間に加わったネロですが

今やすっかりムードメーカーです。

笑う門には福来る、がぴったりのネロ。

ちょっと抜けていて面白い。

たくさんの笑いをもたらしてくれる、我が家の招き猫です。

どんな人や動物にでも、最初に出会いのエピソードがありますね。

ネロとの偶然の出会いは、本当は必然だったのかなとよく思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬を巡る冒険2.*The Crufts 2013 〜記憶の中のイギリスの犬たち〜

私は、小学校2年から3年生の間、

イギリスのセントオールバンス”st.Albans”という

ロンドン郊外の小さな町に住んでいました。

とっても雰囲気の良い町です!町の魅力などは上のリンクをクリック!

 

木の塀に囲まれた芝生の庭にはリスが訪れ、

塀の下にハリネズミ、そして生垣の上にはコマドリ

近くの大きな公園、ベルラミュームパークには、

大きな湖があり、そこにはいつもたくさんの水鳥がいて

散歩を楽しむ人と犬の姿がありました。

 

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セントオールバンスにある、大きな池のあるベルラミューム・パーク(Verulamium Park.)心の故郷です。

 

当時は英語もわからない、話せない私が

イギリスの普通の小学校に突然転校したわけですが、

母にこれだけは覚えたい、と英語で習っていた言葉が

”Do you have any pets?”

「あなたはペットと暮らしていますか?」

というフレーズ。

 

生まれながらにして、動物が好きで、

犬や猫を飼っているお家に

お邪魔するのが下校後の楽しみだったのです。

今から思うと、返事もわからないのに

よく聞けたなぁと思うんですけど、

これが初日から大成功して、まずは長毛の猫(今思えばメインクーン

のいるニッキーの家に遊びに行くことができました。

 

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ニッキーの家の猫はこんな風貌の、猫でした。冬の陽だまりが、気持ち良さげ♪



いつだって動物への興味は易々と言葉の壁を超えるのです。

(もちろん今だって、老若男女、動物の話を始めたら止まりません^^;

最近は、昆虫分野にまで・・・)

さて、そんなお宅の動物見せて!作戦で、

お友達がどんどん増えていった私でした。

 

そんなある日、学校の近くの通りを歩いていたら、

きゃっきゃと外で楽しそうに遊んでいるクラスメイトの

ルーシー・エドワードとコリン・マンスフィールドを発見!!!

(ノンフィクションぽさが出るので苗字も。

たくさん友達の名前が出て来ます^^;)

 

ルーシーの家はこんなに学校の近くにあるの?

と思いつつ近づいて行くと、

そこで目にした光景に衝撃が走ります!!!

なんと二人の傍に、大きな大きなゴールデンレトリバー

楽しそうに遊んでいたのです。

そのレトリバーは紐に繋がれておらず、どこへ行くでもなく

子供達と嬉しそうに混ざっていました。

この光景と感激を私は一生忘れないと思います。

(当時はラブラドールもすっごく珍しい、憧れの犬でしたから!)

 

その優しい大きなゴールデンレトリバーは、

名をピーナッツと言いました。

ピーナッツは、本物のピーナツクリームより、

もっと白い綺麗なクリーム色でした。

(今の日本だったら、英国ゴールデンレトリバーって呼ばれているタイプ)

ピーナッツに惹かれて(目当てに?)、

それまではあまり関わりのなかった

ルーシーやコリンとも毎日のように遊ぶようになりました。

(現金なやつ!)

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こんな通りにピーナッツはいました

 

ピーナッツはすでにおじいちゃん犬で、

撫でるといつもぷーんと犬の匂いがして、

手のひらに白い粉がついたのを覚えています。

広い額はツヤツヤしていて、

唇は大きくって涎でビショビショな時もありました。

 

ルーシーの家の階段の下の薄暗い場所がピーナッツのベッドです。

外ではみんなと一緒に遊ぶこともあるし、

私たちがご飯の時には自分のベッドに入って寝ている、

そんなマイペースなおじいちゃん犬でした。

 

また、ピーナッツが繋いでくれた縁のコリンとは、

とっても気が合って、今でも彼女はベストフレンド!

コリンは、すごくゆっくり英語を話すのが上手で、

大人のワケワカメな早口な英語も、ちゃんと私に

伝わるように単語を区切ってゆっくり変換してくれるんです。

 

二人は、いつも粘土細工Fimoで

異様に長いソーセージドッグ(ダックスフント)を

作っては遊びました。

オーブンで焼いて固めた犬にニスを塗ってピカピカにすると、

粘土のソーセージドッグの目がキラキラ輝き、

毛もツヤツヤになり、

今にも動き出しそうなダックスフントが出来上がりました。

コリンが作る垂れ耳の犬はいつも風で吹かれたような、

動きのあるぺらぺらの耳をしていました。

 

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これがピーナッツじいちゃん。とっても穏やかな表情。。。今気づいたけど、私のTシャツもPeanuts(スヌーピー)!!!

 

小さい頃からそんな動物、特に犬オタクでしたから、

そんな噂を聞きつけて、シュウ、うちの犬も見にこない?

と声をかけてくれる子も居ました。ありがたすぎるお誘い。

 

リーサー・バーロウという子の家には、日本ではほとんど見かけない

ベアデッドコリーのおじいちゃんが居ました。

本当におじいちゃんで、

家の庭の芝生で寝ているのがやっとなくらいでした。

なので、直接的には関わりは薄かったのだけれど、

私がその後、イギリスを後にした直後、天国に旅だったとの

手紙が届きました。

だから、かなりの年齢だったのだと思いますが、

青い芝生の上で気持ちよさそうに太陽の光を浴びている姿は

とても幸せそうでした。

 

 

学年が一つ上のジェナ(苗字が出てこない)

の家には、片方が青い目をした綺麗なセーブルの

ボーダーコリーの、ティナがいましたよ!!

このティナはピーナッツとは違って庭で子供達が

遊んでいると、ふとした時にぐるぐると、

その周囲をまわって居ました。

子供達に愛想よく振舞うこともない。

今でこそ、それはボーダーコリーらしい習性だったんだと判りますが、

当時はなんかティナって絡みづらい不思議な犬、と思っていました。

でも、足が長くて、スレンダーですごく綺麗な犬でした。

片方の瞳だけジェナのお母さんと同じ、水色をしていました。

 

キャロライン・ヒューの家には、

スーキーと言う名の白黒のスパニエル系の犬が

預けられていることがありました。

知らない家だと言うのに、

人が激しく出入りする部屋のど真ん中で

デーンとお腹を出して寝ていました。

人間にはあまり興味はないようでしたが、

私はこの犬の落ち着きっぷりがすごく好きでした。

世の中への絶大なる安心感があって、満ち足りた様子でした。

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スーキーはこんな感じのスパニエルでした。この子は、車の中でちょっと心配そう?イギリスには、このタイプのスパニエルが多いです。

 

こんな風に、他にも猫や長毛ハムスターにもよく会いに行きましたが、

やっぱり犬たちの記憶が鮮明です。

(今でこそ、猫ももっと絡んどきゃよかった!)

 

ホリデーシーズンに泊まったカントリーサイドのB&Bでは、

ボーダーコリーとジャックラッセルテリア

お出迎えしてくれたことがとっても印象的でした。

人に全然寄って来ないジャックラッセルテリアが、

納屋の中の丸太の隙間に消えていったり。

 

また別のファームでは、

泊まる部屋に案内されて一息ついていると、

これまたジャックラッセルテリアが上機嫌で

サンドイッチをねだりにきたり。

お上品なバラ柄の、ベッドの上に土足で飛び乗る陽気な犬!

可愛かったなぁ。

 

人に媚びるわけでなく、

マイペースに楽しそうに生きているこの白い小さなテリアが、

ジャックラッセルテリアだと知ったのはいつだったのか?

とてもひょうきんで、可愛らしく、B&Bを訪れる度に

「ここにもあの白い小さい犬、いるかな?」とその姿を探しました。

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ベルラミューム公園でお行儀よく水鳥を観察中のジャックラッセルテリア

 

スコットランドB&Bでは、マンディという名の

とってもふくよかなMix犬が暖炉の前を陣取っていました。

(きっとまたジャックラッセルテリアのミックス)

何か悪さをしていたのか、

オーナーさんが”No, No,マンディ!!”

と諭すようによく言っていたので

そのフレーズが頭に染み付いています。

叱るでもなく、人間の子供に言って聞かせているような、

そんな落ち着いた口調だったのが印象的でした。

 

こんな風な、犬たちがお出迎えをしてくれる

イギリスのファームハウスのB&Bは、

この時から私の理想の暮らし、世界となり、今に至ります。

 

そして、こんな風に幼い私がイギリスで出会った犬たちは、

自由で犬らしく、とても穏やかでご機嫌でした。

オーナーが別段意識して

しつけやトレーニングばかりしている風でもなく、

むしろほっておかれているような。

犬のための生活があるというよりは、

人間の暮らしの中に犬たちが溶け込んでいたのです。

そんな暮らしの中の犬文化を、大人になった今、

もう一度この目で確かめたいと思ったのです。

 

 

続く。。。

 

 

<あとがき>

すごく長~くなりました!

私の、イギリスで暮らした経験、

そしてイギリスで見たこと感じたことは、

今、現在も私の核となっている特別な宝物です。

大切に胸に閉まってきたいろんな思い出を、

年月が経った今、忘れないように。

こうして少しづつ記していこうと思いました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!

犬を巡る冒険1.*The Crufts 2013 〜プロローグ〜

ちっちゃな頃から、犬図鑑をめくっては、胸ときめかせていた。

そこに写る、かっこいい犬、かわいい犬、面白い犬、

いかつい犬、ぶちゃいくな犬、いろいろ、いろいろ。

ふわふわ、もふもふ、つるつる、ぼさぼさ!!

 

それぞれの犬には、なぜそんな姿をしているのか?

ちゃ~んと理由がある。

そしてもちろん、

姿が違えば持って生まれた能力や性質もそれぞれ違う。

 

鼻を使って地面の匂いを嗅ぐのが得意だったり、

(匂いって一口で言っても、古い匂いが得意、

新しい匂いが得意なども、あるのだって!すごい!!)

目を使って獲物を追うのが得意だったり、

めちゃくちゃスタミナがある長距離ランナー、

ものすごいトップスピードで走る短距離ランナー。

怯える家畜をそっと集める冷静さと目力があるやつ、

怒って向かってくる家畜を留めるパワーあるやつ。

獣の住処の巣穴に自力で潜って仕留めるタフなやつ、

貴族のお膝に座って寵愛を受けるお上品なやつ。

挙げていくと、きりがないほど!!

 

というのも、

今日ある全ての犬種は、長い時間を経て、

人間の暮らしの中で生み出されて来たものなのだ。

 

 

 

一万年前に、犬と出会ってから、

人は獣の存在を察知できるようになり、

暗闇で安心して眠れるようになる。

そして、側に犬がいたから、

人々は家畜を囲って飼育することができるようになった。

 

文明の発達の背後にいた、

犬という大きな大きな存在。

この動物がいなかったら、

きっと人類はここまで発展できなかった。

野生で生きるより、

人間と共に暮らすことを選んだ生き物。

そしてそれは一万年もの間、

進化しながら続いて来た関係。

犬は生まれながらにして、人類のパートナーなのだ。

 

犬図鑑をめくりながら、

私はこのような犬と人が共に歩んで来た歴史に

強烈なロマンを感じていました。

 

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羊に似せた姿になった、コモンドール!!羊の中に溶け込んで、狼から群れを守ります。全身ドレッドヘアーです。ハンガリー出身

 

 

さてそんな犬オタクが大人になり、

犬たちと暮らし、しばらく経ったその頃。

ドッグスポーツやドッグトレーニング、

しつけ、訓練というものに、

すっかり疲れていた私がいました。

人と犬の理想の姿を追いかけるうちに、

結果や形ばかりを追いかけ、

自分や犬たちにもマイナスをつけてしまう。

気づけば、あれもこれも、させてはダメ!

と、禁止の多い犬との生活。

いつのまにか、心のゆとりがなくなり、

犬たちとの暮らしが楽しいと思えなくなっていました。

 

こんな風にキチキチとして、犬と暮らしたかったんだっけ?

昔に描いていた犬へのわくわく感が胸からすっかり消え、

ただ、なんとなく犬たちと暮らす毎日。

こんなんじゃなんか違うなぁ。

ある種の絶望に似た気持ちだってある。

そもそもなぜ私は犬と暮らしたかったんだっけ?

いったい私の、犬へのワクワクはどこいった??

 

そんな犬への純粋な気持ちを取り戻すため、

一度、自分の原点に戻ってみたら良いのかも。

そう思った時に、頭に浮かんだのが、

幼い頃に訪れたイギリスで見て感じていた、

犬と人との暮らしでした。

 

 

続く。。。

 

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好きだからこその凸凹道。それが私の犬の道。そもそも道なんて最初から無いのかもしれない。



野生との境界

夏から秋の庭の色彩へ想像を膨らまし、

宿根草カタログを眺めて

ほくほくしていた昼下がり。

突然鶏小屋から特別警戒の声と、

それを聞きつけたネロが鳴くので、

慌てて窓の外をみると

彼奴がきておったわい!!!

そーっと玄関の扉をあけて、

できるだけ近くににじり寄り

「こらーーっ!!!」と全速力で追いかける。

 

足元は草原。

ふわふわとした地面を蹴って両脚を

とにかくはやく動かして、

彼奴になんとか少しでも危機感を与えなければ!!

 

そんな気持ちとは裏腹に

突然、とんでもなく非日常な動きを求められた私の肉体は

いとも簡単にバランスを崩した。

気付いた時には、両脚が宙を蹴り、

スローモーションで地面が近づいてきた。

て、手を出セーーー!!

 

で、はい、転びました。

もんどり打った、草の上。

でも、ちょっとくるぶし擦りむいたからって、

鶏の命やるわけにはいかない。

そっちが本気なら、こっちも本気。

そんな気迫だけでも伝えておかないと。

すぐさま跳び起きてまた走る。

転んだ私をみて、あっけにとられていたジュジュはそれを合図と

読み取り、再び相手をロックオンして追い始めた。

 

あぁ、犬よ、人類の友!

速い速い、颯爽と追う姿はとても美しくて頼もしい。

隣の農場の堆肥場の奥の小麦畑まで、

私たちは彼奴を追いかけた。

黄色い奴は、緑の穂に吸い込まれるように消えていった。

 

毎年、この時期は鶏もカラスも、

そして奴らキツネも子育てシーズンだ。

命を育てるため、繋ぐため、みんな必死に生きている。

そんな時期はとりわけ、ここでの暮らしで意識しなくてはならない掟がある。

それは、鶏の存在は常に野生の食物連鎖の中に入っているのだということ。

だから、野生との境界は人間がより強く保ち、護っていかなければならない。

それは絶対に曖昧にしてはならないもの。

 

先日も、近所の道路縁に小さな小さな子ギツネが

遊んでいた事があった。

それはそれは無邪気で、怖いものなんて

何も知らないくらいの可愛い子ギツネ。

車を見て、不思議そうな仕草をする。

車から降りても怖がる様子もないので、

ものすごい剣幕で足音を立てて、

追いかけ、怖がらせておいた。

今はまだ、怖いものを学ぶ時期ではなかったのかも

しれないけれど、同じ地域に住む人間としては

私たちの姿を常に心底恐れて欲しい。

それがお互いのためだと思うから、心を鬼にする。

 

最近、よく近辺に姿を見せるキツネは、

今まで現れたことのない類の個体で

人間を見ても、じーっと観察して

なかなか逃げないので不穏な予感がする。

弱くて餌にありつけないのか、

絶対に腹の足しにならないはずの、

うちの“プラごみ”を荒らしたりもした。

さらに、“燃えないゴミ”まで攻めてきた。

そうやって、人間との境界を自らつめてくるのだ。

そしてジュジュが入院して1週間、犬の存在が

家から消えた途端、マイマイが危うく捕まりそうになる事件が勃発。

姿こそ見せないけれど、野生は常に

こちらの様子を伺っているんだなと思う。

 

そんなこんなで下ろしたてのTシャツが、

草の緑と土の茶色でしっかりと汚れた。

力一杯、走ったジュジュの足の先の毛にも薄い緑色が

ところどころついていた。

息を切らしてお互いに切り上げを確認する。

自然に口をついて出る。

「ありがとうね」

「オヤスイゴヨウ」

 

 

騒がしかった鶏小屋に、また少しの平穏が訪れた。

 

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*チャボ守りをするジュジュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リラ冷えと、雨の後の庭便り

すっかりご無沙汰していました、北の庭レポート!!

冬、春が過ぎもう夏が目前!

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いつの間にか、木々も青々と。

花、野菜の種まき、まだ残ってるし!

焦るー!

けれど、ここは北海道、十勝。

30度を超える日が数日続いたと思ったら、

10度を下回る日が続いたりで、毎日の気温差が目まぐるしいのです。

今は6月のリラ冷え、というのかな?かっこ良くいうと。

ストーブつける日も、まだあります。

寒いから、種まきはもうちょっと、と思ってズルズルですわ・・・

 

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我が家の仲間たちは、カイリが去りし後も

犬のジュジュが腸閉塞になったり、バルブダンベルのソフィが星になってしまったり、

マイマイが狐に連れ去られそうになったり、色んな事件が起きていますが、

この通り残されたもの達は↑元気にしています。

 

 

 

そしてそして、6月に入ってやっと北海道も本格的なガーデンシーズンです。

庭の宿根草もメキメキと勢力を増してきました。

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今朝は、昨夜からの雨がやんで風は冷たいけれど、

青空と木々や草の緑がスキッと気持ち良い〜!

そんな空気に誘われるように

いそいそと人間たちはジャンパーを着込み、

外でモーニングブレイク。

みんなで日光浴を楽しみました。 

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ところで毎朝、庭に出ていると、季節の移り変わりとともに、

聞こえる鳥の声が違うのがとても面白くって興味深いです。

人間は、暦上での四季折々の行事から季節を感じることもあるけれど、

そもそも大自然の四季の移り変わりは毎年毎年同じペースではありません。

おや?もうカッコウ鳴いてるの?今年は季節が二週間くらい早いかな?

あ、エゾセンニュウの季節やなぁ〜なんて。

鳥がそれを知らせてくれる。

そういう「音」で感じる季節も、あるんですね。

 

一日の時間帯によっても、聞こえる鳴き声は様々。

今朝はめちゃくちゃ近くで何だか知らない大きなさえずり。

澄んでいて高い声で良く響く。エゾセン?

早朝タイプの鳥なのか、7時ごろにはすっかり止んでしまいました。

カッコウもたまーに。

ヒバリもジョワジョワジョワと。

もう少ししたら、カラスの雛が飛行練習を始めるので、これまたギャーギャー。

コケコッコーも、もちろん。

 

 

そうそう、コケコッコーといえば、

アローカナのマイマイが巣篭もりをはじめました。

「鶏っていつ巣篭もり開始するんやろ?」と思って

毎朝の卵の回収をやめてみたところ、

だいたい12個くらい卵が溜まったところで篭り始めました。

 

巣篭もり当初マイマイは、卵を取りに手を伸ばすと

ギャアギャア騒いで逃げ回っていたんですが

一週間近く経った今は、手を突っついて攻撃してきます。

就巣の本能スイッチがもう入っているようです。

普段は、抱かれるのも嫌いなのに、

今は触られても何しても動かないなんて、恐るべし本能。

あまりにペッチャンコ過ぎて顔も羽に埋まって見えないほどです。

形だけじゃなくて、本当に地面に張り付くようにビターっと温めているのです。

このブログの記事

ikimonokansatuki.hatenadiary.com

ではイラストしかあげてないのですが、

そこで記述した、「パンケーキのようにペッチャンコ」とは、こんな感じ。

日本人ならお好み焼きと言った方が、わかりやすいのかも?

とにかく薄くなって、広がっているんです(しつこい?^^;;)

これが巣篭もりの様子です↓↓↓

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 軽い気持ちで、巣篭もりはいつ開始するのか?なんて

興味本位で卵を抱かせてはいけませんね。

雌鶏は、命がけで卵を産み、温め、育てるのですから。

 マイマイの豹変振りに、気圧されながら巣箱の蓋をそっと閉じました。

 

 

 

ということで、恒例の散文、長文ではありますが、

近況報告とさせて頂きます。

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『読んでくれてありがとにゃ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイリがくれた、宝物

 

 

 

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あっという間に、外は銀世界です。

今年は雪が早くて、量も多いです。

鶏小屋まで、エッサホイサと除雪。

鶏たちは、雪が嫌いですっかり引きこもっています。

 

 

この降りつもったドカ雪で、カイリの雪像を作った時。

頭の骨はこうなってて、ここに筋肉がついてて、ここから耳が立ち上がって、と、立体構造が鮮明に頭に浮かびあがり、予想外にそっくりに作れて驚きました。


日に日に痩せていくカイリの身体から、骨と筋肉を感じて、犬の骨格を学んでいたようです。


・・・ほら、こうやって私の中にカイリの感覚は染み込んでるやん。


雪のカイリを抱きしめて涙が溢れました。

 

 

カイリは、落ち葉の季節にこの世を去りました。

15年と4ヶ月、私の人生を全力で駆け抜けていきました。

 

最後の日々のことは、思い出すと悲しくなるけれど、心配していたひどい発作や痙攣、呼吸困難などで苦しむ様子はあまりなく、穏やかな最期でした。

 

夜に抱いてトイレに出していた夫の腕の中で、力尽きました。

いつもの夜に、いつもの外トイレ。

いつもの夫の腕の中。

色々、ホッとしたのだと思います。

 

そして次の日、眠るように穏やかな表情をして、カイリは大好きな梨の木の下で永遠の眠りにつきました。

 

 

それからの日々、私はかつてないほどの悲しみに襲われました。

カイリが寝ていた布団や枕、車椅子、食器、色々触って眺めていると、胸が苦しくなって涙が溢れてきます。

それらに触れては、こみ上げる気持ち。

忘れたくないのに日々薄れていく感覚への寂しさ。

いつでも我慢せず、思う存分に泣きました。

 

 

カイリの痙攣発作もなく、バタバタの気配が消えた家は妙にシーンと静まり返っていました。

ネロもジュシィもなんだか静か。

ご飯を作る気持ちすらも起きず、かといって生活自体はズーンと沈んでいるわけじゃない。

嫌でも淡々と、時間は過ぎていく。

日常は続いていく。

だけど、突如感じる強い寂しさ。

あれ?

カイリのことは夢の中の事だったのかな?などと、居なくなってしまったことへの大きな違和感を常に感じていました。

 

1ヶ月半が経った今、新たな生活にも慣れ始め、寂しさはあるものの、良き思い出として、カイリは心の中で生き続けています。

いずれは必ず来る別れだったのだから、これで良かったと納得もしています。

 

 

カイリが私に教えてくれたことは、本当に数え切れないくらいあって、カイリによって私は育てられたなぁと感じることが多いです。

 

1人で飼っていくんだから、どこにでも連れて行ける犬に育てなきゃ!と気合いを120%入れてしつけやトレーニングをしているのに、思うように行かないことが、当初はいっぱいありました。

トレーニングをビシバシやればやるほど真逆の状態になっていったりして。

でも、どんな方法であれ、全力で取り組んだからこそ、見えてきた事も後半はたくさんありました。

渦中は大変な思いをした事もあったけれど、その奮闘こそが宝だったんだなぁと今となっては思います。

 

 

最後の介護生活では、カイリはもちろん頑張ったけれど、夫も私も、きっとネロやジュシィだって家族全員で二人三脚で乗り越えました。

カイリとの最後の共同作業だったと今となっては思います。

 

その時期には、もう戻らない日々への悲しい思いもずんずん湧いてきて、涙が止まらなくなる時もたくさんあったけれど、それと同時に私は、自分の中にある、犬という生き物への情熱がどんどん、どんどん溢れて来るのを感じました。


最後の最期にカイリは、その生き様を通して、消え行く命を看取るという、悲しいけれど決してそれだけじゃない、ものすごく大きな体験を私たちにプレゼントしてくれました。

 

犬は、どんな状況になっても、自分を哀れんだりなんかしない。
そしてただひたすら、生きる事を諦めない。
どんな状態になっても毎日を懸命に生き抜く、強くて純粋無垢なこの動物を、私は心から尊敬し、愛おしいと思いました。

だからやっぱり私は、これからも絶対に犬と暮らしていくんだ、と強く強く思いました。

 

 

ありがとう、カイリー。
たくさんの教えてくれた事、一緒に過ごした思い出は全部全部が宝物。
これからもずーっと、生きる糧としていつも思い出し、大切に磨き続けて行くよ。

 

またいつか、川遊びに行こうね!

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河川敷で思いっきり走ろう! 

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追いかけっこしよう!

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車中泊もしよう!

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美味しいものもいっぱい食べよう!

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さて、顔を上げて、Never give up!!

この経験を、力に変えて、今後に生かして。

 

カイリがくれた、宝物。

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