北の庭から、つれづれ生き物観察記

北の庭暮らしの仲間、犬、猫、鶏たちの奏でる愉快なハーモニー。彼らの暮らしの観察レポート‼︎

庭仕事、あれこれ

カラッと晴れて、昨日から庭日和な十勝です。

 
日に日に胡桃の木や楡の木、白樺の葉が茂り、虫達の動きも活発になってきています。

ところで最近、庭で一番綺麗に咲いているのがコレ。
f:id:souldance225:20160527083942j:image
ゲウム・マイタイ 
Geum "maitai"
 
ゲウムは和名ダイコンソウだそう。
 
花が可愛くて、株元に妖精が住んでいそう♪
 
ゲウムは、うちの庭ではよく育ってくれるからお気に入りです。
 
苗は広尾の大森カントリーガーデンさんから、入手しました。
 
花が横に向いて咲くのもポイント。
 
 

f:id:souldance225:20160527084437j:image
 
ちょっとコッツウォルズの花壇風。
 
前の家主さんが河川敷から拾ってきたらしい石が黄色っぽくて可愛い。
 
玄関のすぐそばのここは、可憐でカントリーな雰囲気にするつもり。
 
芝生や砂利やタイルの方が楽じゃない?と夫からは何度も話が上がるけれど、ダメ、絶対!!
 
ポーチの両脇は花壇っつーのが、コテージハウスのテッパンやろう?!(。-_-。)
 
あーでもない、こーでもないとやってきて、ようやくちょっといい感じの兆し。
 
ここの花壇の次なる開花は、セントーレア・モンタナです。
 

f:id:souldance225:20160527085007j:image
 
もうね、毎日、リアル宿根草図鑑を眺めている感じで楽しすぎます。
 
 
庭の花巡りの後は、あっという間に伸びてきた、芝を刈りました。
 
小1時間、芝刈機で走り回って汗だく。
 
勢い余って去年植えたエルダーフラワーの苗木の枝をへし折ってしまいました。
 
焦ってその枝は挿し目にしたけど、根がでるかな!?
 
いつかエルダーフラワーの花でコーディアルを作ってみたい(((^-^)))
 
 
 
 
芝刈りの後は、牧柵に絡まって伸びに伸びたつるバラの移植。
 
この家に越した当初からあった名前も知らないバラ。
 
多分、"エクセルサ"って言うヤツだと思う。
 
ガレージの横に植わっていたものを掘りあげて、牧柵に絡ませたは良いけれど、真夏の生育旺盛な雑草の蔦と絡まりまくり、笹も地面から生え、それと蔓が絡まりまくりで手入れがしにくいのなんのって事で、これは鶏小屋へ絡ませるか、トンネル仕立てにして鶏達の外の隠れ家にしようと思います。
 

f:id:souldance225:20160527081412j:image
 
かなり大きな株で、根はまるで山ワサビのような太さ。
 
2度目の引越し。
 
うまく定着してくれるといいなー!
 
ある程度根を切ったから、つるは切ってしまった方が負担が少ないかな。
 

f:id:souldance225:20160527081522j:image
※さっそくつたの下を練り歩くペロ。
 

鶏はブッシュ系が好きなので、そういう場所を庭に増やしていこうと思ってます。

 
ブッシュの中は、暗くて安心するんだろうな。
 
今時期は、カラスが子育てをしていて、チャボなんかは獲物として狙われる立場なのでブッシュ系はそんな時、隠れ家になります。
 
以前に一緒に暮らしていた鶏、ボリスブラウンのローズとマリー位の大きさだったら、カラスも気にせず外に出せたんだけどなー。
 

f:id:souldance225:20160527081845j:image
※アローカナ雛のムキムキっぷりにため息。。。めっちゃアスリート体型!
 
 
アローカナと言い、つるバラと言い、庭がワイルドな感じになりそうな。。。
 
というより、もともとワイルド系(放任)ですけれどね!/(^o^)\
 
ただ、これまでは行き当たりばったり、勢いだけで進んでる感じだったけど、ここへ来てようやくちょっと植物や鶏の言葉がわかりかけて来たのが、嬉しい。
 
 
 
さて、庭のこと、長くなったので少し心に潤いを。
 

f:id:souldance225:20160527090019j:image
 

"On earth, there is no heaven.

But there are pieces of it."

Jules Renard

 

地球上には、天国はない。

けれど、そのかけらは無数にある。

 

 

「にんじん」の作者、ジュール・ルナールの言葉です。

天国のかけら探し、素敵な表現ですね。

 

 

それでは、これからいっちょ庭仕事へ~!

 

みなさま、良い1日を!!(^-^)/

 

 
 
 

リリーの卵の結末

今朝は雨の十勝です。

一昨日までの暑さが懐かしいくらい、肌寒い。

日向ぼっこでぬくぬくしていたビオラの雛たちもどこへやら?

ビオラ母さんのお腹に潜って温まっています。

アローカナの雛たちの脚がスラリと伸びて来て、重心がどんどん高くなっています。

マフィンも、体格差が心配されましたが、そんな心配も要らないくらい堂々とアローカナ達とイモムシの取り合いをしています。


f:id:souldance225:20160525090753j:image
※脚が長いから、短足のお母さんの羽から突き抜けちゃうアローカナ。この子は常に周りを見渡している。




さて、昨日の記事に上げたリリーの温めていた卵。

結論を先に言うと、ダメでした。

残ったひとつが肺呼吸までいったものの、死篭り、そして残りひとつはちゃんと外に出て来たのに、リリーの飼育放棄により星になってしまいました。

星になってしまった雛、とても残念です。

私たちが早く気づく事が出来れば、助かったんですから。

昼過ぎに巣を覗いた時にビックリ、灰色の毛の塊がぐったりとリリーの口元にある餌皿の中に横たわっていたのです。

産まれたての雛が、まず巣の外にいる事態に驚き、すぐさま雛を取り上げました。

掌で包んでいると、口を開けて息をしたのですぐさま湯たんぽを用意して、あたため、半乾きの羽毛は歯ブラシでときほぐしました。

すると、息を吹き返し、ピヨピヨ、と鳴き始めたのです。

もしかしたら、蘇るかも知れない、とただただ温めましたが、残念ながら、30分もすると息絶えてしまいました。

雛の身体をチェックしても、奇形と思われるものは全くなく、殻も綺麗に割れて出てこられたので、リリーが巣から追放したのだと思われます。

きっと、しばらく大きな声で母親を呼んでいたのか、ビオラがしきりにリリーの巣の中を気にしていました。

原因は沢山考えられます。

まず、チャボの中には、抱卵はするけれども、雛はつき殺してしまう個体もいるそうです。

リリーも、巣から出てきた時はビオラの雛を追いかけ、突っついていました。

二つの巣箱を自由にビオラとリリーが行き来できるようにしていた時(これはしちゃダメ)、自分の温めている卵を放棄してビオラの卵を横取りしようとしていたり、ビオラよりも餌に出てくる頻度も低かったので母性本能が強いのかな、と勝手に人間の頭で鶏の行動を解釈していたのです。

考えられる事としては、リリーの神経が相当に高ぶっていたという事かもしれません。

巣にこもり、抱卵中は他の鶏がうろついている環境では必要以上に気が立ってしまう事があるそうです。

雛を育てる時の基本は雄1羽に雌1羽のつがいが理想とする話もあります。

けれど、チャボは集団で雛を世話する、という記述を読んだこともあります。

どれが本当なのか??

どれも本当なのだと思います。。。(u_u)

人口孵化で育った鶏より、鶏に育てられた鶏の方が子育てをする、とも。

あとは、産まれた雛の色によって、攻撃の対象になってしまう事もあるそうです。

理由は色々な事が挙げられましたが、リリーが落ち着いて抱卵できれば結果は違ったのかも、と思う点が多々あります。

なので、今後孵化させる時の改善点。

*子育てをする鶏(抱卵させる鶏)は群れに一羽にする

*抱卵する時は、母鶏だけの場所でする。なるべく、そっとしておく。ただし雄鶏には会えるようにしておく。

*育児させる個体を識別していく。その血を残していく。(うちの場合ビオラ)


ひとくちに、チャボは育児する、と言っても色々な個体がいる事、盲点だったし学ばされました。

星になった雛は念願の銀鈴並の羽色でペンギンのようでした。

夫婦共々、意気消沈。

鳥類はふとした事で、すぐに命を落としてしまう。

けれど、だからこそ21日で新しい命が生まれる。

鳥類の命のサイクルはとても早いのです。

めげずに、雛の死を今後に活かしてやっていくのみです。

f:id:souldance225:20160525124216j:image

また戻ってきてね。

救えなかった雛は、季節の花とともに、大地へ還しました。








卵の中から、声がする

連日の暑さも和らいで、ようやくこの時期らしい気温に戻った今朝の十勝。

気温の乱高下に、身体が付いていくのがやっとと言った感じです。

昨日は昼間に、増設するウッドデッキの木材に塗料を塗っていたんだけれど、暑いのなんのって。

水分補給が欠かせません。

野外はもちろん、室内でも熱中症にはなるそうで、水ではない電解質を含んだものを適度に摂取することでバテ予防に備えましょうと。

こんな話を耳にする、真夏は目前です。


目前、と言えばリリーの卵ですよ。

気になって気になってしょうがないんだけど、何の音沙汰もないリリーの巣。

リリーはすったもんだあって、1ヶ月半近く巣ごもりしているから、早く開放されて欲しい。

真夏並の暑さが続いたこと、気室がいつも見ている卵より大きかったこと、などなど何かと気を揉む卵です。

夫には、そっとしておくようにと言われているものの。。。

生きてるのか?と不安に思ってみれば卵って外からは何にも分からないから、生きてないように見えてくる。

で、気になって昼間の1人の時間に、見ちゃったのです。

禁断の20日目の検卵。

ちょっとだけ、ひとつだけ、と言い聞かせて。

卵を暗くて静かな場所(玄関)に持ってきて、懐中電灯でさぁ見るよ、という時。



ピヨピヨ


ピヨピヨピヨ



と、なんと卵の中から小さな声がするではないですか!!!


生きてる!!!!!

生きてるよ!!!!!

なんと不思議な事かと。

生存が確認できれば良いものの、好奇心勝って光を当てて中を見てみると。。。


おぉーー!!

気室との境目に突起のようなものが映り、それがカサコソと動くではないですか!!

黒い影も、14日目とは全然違う動きです、力強く、ちゃんとした生き物の動きをしています。


f:id:souldance225:20160524084658j:image
YouTubeなどで調べてみると、もっと強い光で見ると、脚の影が映ったりもするそうです。

※海外の動画には検卵しているものが沢山あります。
検卵○日目→egg candling day ○
で検索するとじゃんじゃん上がってきて寝不足必至です。(笑) 


さて、でもこの時期の卵はとてもデリケート。

雛も、肺呼吸を始めているので急に動かされると自身の重みで肺が潰れてしまったりすることもあるそうです。

うん、もうしません。(。-_-。)


3つの卵のうち、ひとつはヒビのようなものが入っていて、最後まで育つかどうか怪しかったのですが、やはり。

成長が止まっていました。

残るは2つ。

無事に孵る事を祈ります。

リリー、頼むわ。

今回の卵から孵る鶏は、実物では見たことが無い種類です。

だから、すごく楽しみなのです。

どんな色の雛?

どんなサイズで、気質なのかな~?



f:id:souldance225:20160524085649j:image

花が散り、花びらがひらひらと舞う梨に引き続き、さくらんぼの花が満開です。

写真は蕾がかわいい、少し前のもの。


さて、今日も良い1日になりますように。(•ө•)♡




初夏の牧草地

今朝はとっても清々しい朝でした。

萌える新緑、鳥のさえずりに誘われて、犬たちと以前から気になっていた牧草地へ行ってきました。

家から車で15分ほど。

橋の手前で脇道に入り、堤防を走り、河川へ向かって、悪路をガタガタ走ります。

橋のたもとに車を停めて、いざ!!


f:id:souldance225:20160522101354j:image
ひろーい!


轍に沿って進んでいくと、やがて砂利道もなくなって、川沿いの小道がずっと続いています。


f:id:souldance225:20160522101557j:image

今は、菜の花もところどころに咲いており、まるでドイツの田園風景のようでした。

右手に流れる十勝川は、ドドド、と迫力満点。

今時期は、山からの雪解け水で増水しているのです。

なので、この時期にラフティングで川下りをすると、スリル満点でたまらないそうです。

私は、ラフティングってしたこと無いけど、川から見る景色もまた格別だろうなぁ~!

そんな事を考えながら、途中、雑木林を抜けて行きます。


f:id:souldance225:20160522102048j:image

今日も、予想最高気温が33℃という十勝地方。

帰り道の7時頃でも、かなり日射しがキツくて、暑いなんのって。

私たちは、予想外の暑さにすっかりバテてしまい、急遽コンビニでアイスを食べてパワーチャージ。

犬達も、日中はずっとシエスタ、昼寝だわこりゃ。



f:id:souldance225:20160522102453j:image

温度が上がって、元気になるのは畑のアスパラ達。

驚きのスピードで伸びる伸びる!

雑草だらけのずぼらな畑だけど、ニョキニョキ伸びて、食卓に旬の味覚を提供してくれています。

アスパラギン酸で、元気100倍!!

なるといいな/(^o^)\


夏のように暑い日!

ここ、北海道十勝では、数日に渡って暑い日が続いてます。

五月の半ばというのにもう、夏がやってきたみたい。

チキンクープの住人が、バテてしまわないかとっても心配していたんですが。。。

本人達はわりとこの暑さを楽しんでいるようです。


f:id:souldance225:20160521135340j:image
あーーーーー、
えーーー気持ちやわ、だそうです。

去年は、雛達が生まれてからしばらく育雛箱に保温電球をつけて育てていたんだけれど、この暑さなら小屋中あったかいから、雛たちは安心して歩き回れるね。

身体が冷えると自らビオラのお腹に入っていくはずが、そんな様子も見せないから雛たちには丁度いい具合って事なのでしょう。


f:id:souldance225:20160521135745j:image
小さいけれど、肝っ玉の据わったマフィンも一緒にポカポカ~。


f:id:souldance225:20160521135848j:image

小屋の中には、セルフサービスの緑餌を作ろうと育苗枠を作っています。

網目から、葉の先っぽが出たら、それを鶏達がついばめるようにしたかったんだけれど、カブや小松菜の種を撒いてしまったので失敗。

葉先が丸いので、網目から出てこられませんでした。(u_u)

食いしん坊ビオラは、ネットの下の新しい葉が食べたい様子。

なので、フタを開けてみました。

f:id:souldance225:20160521140156j:image
みんな喜んでひっかき、突っつきしています。

雛たちも頑張ってつついてます。

でも、よくよく見ると、ペロやビオラは、葉っぱよりも二日前に撒いた麦を拾って食べてるやん!

慌てて蓋を閉じて終了。

麦の葉が、ネットから出てくるまでしばらく待とうね。



うちのチャボ達は、食育が悪かったのか緑餌への食いつきが悪いように思えます。

それとも、種類の問題??

麦の若葉なら食べるのかな?




f:id:souldance225:20160521140532j:image

そうこうしていると、ただ今、卵を温めているリリーも巣箱から出てきました。

どきなさいよ!あんただれよ?!と、雛たちをけたたましく突っつく様子を見ると、人ならぬ、鶏が変わったよう。

抱卵する前は、人一倍穏やかな鶏だったけど、今はかなり神経がピリピリ。

ビオラ親子も少し離れて近づかないようにしています。

これで、リリーの雛が生まれて、同じスペースで生活をしはじめたらどうなるんだろう??

自分の子を守るため、ビオラやリリー、お互いに雛を突っつき合うかもしれないから、
 そうなった時のための対策は考えておかないとなりません。

鶏は姿こそかわいらしいけれど、仲間意識もあれば個体同士の相性もあり、割とシビア。

イジメたりケンカも普通にする。

だから、新しい仲間を群れに入れる時は徐々に慣らしていくのです。

仲良くして欲しいのは山々だけど、鶏には鶏の事情があります。

その事情を汲み取りつつ、人間が適切な環境を用意できれば、そうそうトラブルは起きないのです。

そもそも動物は、理由なく争ったりしないから。

それには、やっぱり知識はもちろん、観察と考察が欠かせないし、私にとっては、そう言うことも動物と暮らす醍醐味です(((^-^)))



f:id:souldance225:20160521192258j:image

今日はあんまり暑いから、朝露たっぷりのアルケミラモリスで涼を。

つるん、つぶつぶつぶ。。。

キレイだな~。






ビオラ一家、巣箱の外へ

今日から、ビオラ一家を巣箱の外にも出られるようにしてみました。

今までは、雛たちの足腰がしっかりするまではと巣箱から出られないように網でガードしていたものを取り外しました。

待ってました!とばかりにビオラが外へ。

続く雛たち。
外への警戒心などみじんも無い様子で。

今日は特に朝からお天気が良く、砂浴び日和。

みんなで羽をバサバサ、ぐいーっと身体を伸ばしてゴロゴロ。

気持ち良さそうに入浴?してます。

f:id:souldance225:20160518193504j:image

雛たちもいっちょまえに砂浴び。

ちーっちゃいけど、行動はすでに立派な鶏そのものです。

気になるペロ♂は、最初こそ雛を突っついたりしたけれど、だんだん慣れたのかジワジワと雛との距離を縮めています。


f:id:souldance225:20160518193730j:image
うんうん、イイ感じです。

アローカナの雛はやっぱり逞しくて、チャボのマフィンが少しテンポが遅れ気味。

脚の長さが違うからかなとも思ったけれど、そうではなくってマフィンはポヤっとしてる。

アローカナ達は常に前へ前へのグイグイ系(笑)

でも、マフィンの気質は多分強いから、安心して見ていられる感じです。

夜になったら、どこで寝るのかなー?と夕方覗きに行くと。。。



f:id:souldance225:20160518194054j:image

ちゃーんと、ビオラ母さんが巣箱まで帰って、巣を作っていました。さすが!

で、雛や雌達ばかりに注目していると、ペロがつつつ、と間に割って入って来て、得意の雄叫び!!
コッケコッコォォォォーーー!!!

f:id:souldance225:20160518194229j:image
俺はここにいるぞーーー!!!

わかったわかった、わかったから!!
キミの声高すぎて、
耳キーンなるわ(*◊*;)



f:id:souldance225:20160518194648j:image
雛たちもビオラも一緒に巣箱から出て生活できるようになったから、これでチキンクープも少し落ち着いたかな~。

夕暮れ時に梨の花を眺めて、ホッと一息。
今年も梨の実、なるかなー。

卵の中で起きていること♪

今日はリリィの抱いている卵を検卵しました。

6個の種卵を入れて、1週間目に1個が無精卵だと分かり、卵は計5つになりました。
その1週間後の今日の検卵で5個のうち2個が中止卵となっていました。



検卵ってどうやるの?
検卵方法は簡単。
強い光で殻を透けさせて、中の状態を見るのです。
光は小型のLEDライトでも充分。
なるべく場所は真っ暗の状態にして、卵の尖っているのと反対の丸い方から光を当てます。
丸い方は、気室といって、少しだけ空気が入っているから光を通すのです。

最初の段階では、まったく中には物体は見られません。
光を当てて動かすと、白身に包まれた黄身がフワフワと動くのが見えます。
なんてことはない、いつも見ているあの生卵が入っているなぁという感じ。


 【1週間目】

中には、2センチ程度の黒い胚が見られるようになります。
同時に、黄身の中にできてきた血管も。
最初の段階と全く違うので、成長しているんだな、とすぐわかります。
よくよく見ると、胚が魚のようにピクピクっと動くのが見えます。
その様子はとても神秘的。
だけど、初めて真っ暗闇の部屋で見た時は何故かゾッとしてしまったのを覚えています。
いつも食べている卵の中に、生命がいるのをはっきりと目撃して、驚きと生命への畏怖のようなものを感じたのかな。
言葉では言い表せない感覚でした。

こうして1週間目でだいたい無精卵が判断できます。
何より、鈍角の方に気室がくっきりと見えるようになるので、私はそれを目印にしています。


   【2週間目】

光を当てると、気室以外はほぼ真っ黒く映ります。
気室周辺に少し血管が見えるくらい。
これで、ここまでは無事に育っている事がわかります。
あと1週間、ワクワクして待つのみです。
ただし、この残りの1週間で成長が中止してしまうことも多いらしく、要注意です。
今のところ、私の見てきた孵化ではこの段階で命を落とす雛はおらず、孵化に至らなかったものは無精卵と、気室の異常形態で初期に発生中止となったもの、そして雌鶏の抱卵放棄によるもののみです。

ところで検卵の写真をアップしたいところだけれど、毎回左手は卵、右手はライトで両手がふさがっていて写真が撮れないので、私の頭の中のイメージ図になります。(^人^)

f:id:souldance225:20160516210342j:plain



卵の殻の割れ方、全員一致の不思議!
卵から雛が産まれるって、簡単には言いますし、想像もしますけれどね?
そこにはちゃんと自然の法則があり、見てるとこれがまた面白くて。
昨日孵ったアローカナの卵の残骸。

f:id:souldance225:20160516210442j:plain

f:id:souldance225:20160516210535j:plain

卵を割った殻に血管が見えるなんて、超非日常!!!
ちょっとドキッとするけれど、よーく見てみて!
これね、ふたつとも割れ方が同じなんですよ。
卵の丸い方寄りの4分の1位の場所から横に平行にクルっと一周して割れてるんです!
(  ¯﹀¯  )ドヤ
これ、発見した時面白かったなぁー。
調べたところ、気室との境目に嘴を入れて割るからなんですって。

いよいよ外に出る12~24時間前、雛は嘴打ちと言って卵の殻の1箇所に穴を開け、肺呼吸に切り替えます。
去年の人工孵化では、殻に穴は空いているわ、中でピヨピヨ呼んでるわ、でもなかなか雛が出てこないわでとても心配しましたが、それこそが嘴打ちの段階だったんですね。
母鶏がいる場合は、外から雛と相談しながら殻を破る手助けをするそうです。

f:id:souldance225:20160516202815j:plain

※母鶏ではない私たちはこんな感じ


その嘴打ちの準備段階として三日前位にまず卵の中で気室の膜を破って胚呼吸の練習をしてから、外に出て来るそうです。
だから、必然的に雛の頭が気室の方を向くわけなんですね。
その結果、雛はみんな、卵の中では同じ体勢を取っており、殻を割る位置も方向もだいたい同じになると言う事です。

ただ、人工孵化でペローシスという脚の奇形で生まれたペロちゃんの殻は、ガッタガタかつ斜めの割れ目でした。
きっと、クルっとキレイに一周するのに脚力も使ってるためでしょう。
(ペローシスは開脚した状態で生まれてしまうんだけれど、治す方法はちゃんとあるので焦らずに。原因は、発生後期の転卵の不備の確率が高いそうです。)

って事で、去年からどんどん鶏の発生から孵化の仕組みにハマりました。
知れば知るほど面白い!!
卵の中の雛が育ち、産まれてくる様子が一番わかり易かったのが以下のアニメーション。
最後の雛がなんか宇宙人みたいで怖いけれど、とても分かり易いんです。
BGMも雰囲気あるし。


さて、リリィの温めている卵からはどんな子が産まれるかな。
ただ、今までの卵と比べると気室が大きすぎたのが心配です。
もしかして、湿度が足りなくて卵が乾燥している?
取り越し苦労で終わるといいな( ˇ-ˇ )


f:id:souldance225:20160516211114j:plain

果報は寝て待て、

とジュジュ申しております。
この人も、クッション使いが上手くなったなぁ。。。