北の庭から、つれづれ生き物観察記

北の庭暮らしの仲間、犬、猫、鶏たちの奏でる愉快なハーモニー。彼らの暮らしの観察レポート‼︎

雄鶏はジェントルマン


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現在、うちには2羽の雄鶏がいます。

チャボのマフィンとアローカナのニンバスです。

アローカナとチャボとで二つの群れ。

この春からは、小屋も別々で暮らしています。
というのも、繁殖期に入り、パワーのあるアローカナのニンバスが、メスを独り占めしようとして、群れの平和が保たれなくなりました。

大きな雄鶏のニンバスを嫌がるチャボ達は、みんな小屋の梁の上に避難して日中を過ごすようになってしまったのです。

体格差によるトラブルは、いずれ起こるものと想定していたので、小屋を別けて解決です。

 

ニンバスとハーマイオニーが、アローカナ同士のペアです。
アローカナ達はチャボ達に比べて、とても活動的で、
行動範囲も広いし、庭じゅうを走り回っているのが常。

そりゃあ小さなチャボ達と一緒に飼う方が難しいって話なんですね。
 

さてさて、こうして二つの群れが誕生して、その様子を観察していると、やはりオスは群れのリーダーなのねぇ~。

春になって突然、メスたちに対してジェントルマンな振る舞いが見られるようになりました。

 

朝、餌をあげに行くと、我先にと食べに来ていたのが、真っ先に餌の場所まで行き、自分は食べずに『クックックッ』と短い声で鳴くのです。
そして、雌達がその声に反応して寄ってきて、餌を食べるのを傍らでじ~っと見ています。

安心してメスたちが食べられるように、周囲を警戒しながら見守っているのですね。
そして、ある程度メスたちが食べ終わるとようやく自分の番と、ついばみ始めます。

 

 

チャボのマフィンは特にその行動がわかりやすく、そして大きなニンバスからも小さいメスたちをよく守っていたので、根っからリーダー気質なんだろうと思います。

声は甲高くていささか貫禄には欠けますけど、しっかり雌たちを護っている様子。

 


一方のニンバスはちょっと頼りなさげなのです。
しつこく雌を追いかけ回す割には、肝心のところで勇気が出せないでいる様子。

寄ってくる犬にも今ひとつ、強く出られません。
餌場を見つけても、雌にあげてるのかなぁ??って曖昧な感じで自分も食べている。
雄でも色々いるんだなぁ~。
ニンバスは生まれた時から繊細だったもんなーなんて思っていました。(たぶん、アローカナ自体が結構繊細)

 

ところがある日の朝のこと。
アローカナ達を庭に放していると、ネロが出入りをする窓の真下、ニンバスがコケコッコー!!とそれはそれは大きな声で食べ物を催促。
ちょっとちょっとそんなバカでかい声で鳴かなくても。。。
耳キーンなるわァ、などとブツブツ言いつつ萎れた水菜をいくらか冷蔵庫から取り出し、窓からお裾分け。

 

すると、ニンバス、クックックッと言いながらすぐさま水菜を嘴につまみました。
しかし、それを飲み込もうとする様子なく、ずっと咥えながらクックックッと鳴いて雌のマイマイを呼んでいるのです!
そして声を聞きつけてダッシュして寄ってきたマイマイに、その水菜をそっと地面に置いて差し出したのです。

 

まぁ~~!!なんてジェントルマンなふるまいなんでしょう~~!!
感動して、私はブルっと震えてしまいました。
ニンバス、やるやんか!

窓から一部始終を観察していた夫も私も大喜び。
(何故かマイマイはその水菜を受け取りませんでしたが(焦))
ニンバスだって、なよっちく見えていても、ちゃんと雄鶏の役割を果たしている。

雄鶏として、成長しているんだなぁー、と感心しました。

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↑まってぇ〜!マイマイを追いかけるニンバス

 

よく見ているとマフィンもやっぱり、餌を拾い上げてはメスたちに与えています。
バルブダンベルのメスたちは、行動がとても機敏で、マフィンがクックックッと鳴いて、餌を拾い上げるやいなや、走り寄り、ブンッと一瞬でその餌を奪い取ります。
その電光石火な様子は、見ていてとても愉快です。
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↑餌を差し出すマフィン。とっても微笑ましい❤️

 

 

鶏の家族愛なんて言うと大袈裟かも知れません。
でも、オス達のこの素敵なふるまいを見るにつけ、なかなか他の動物には見られない、素晴らしいものを見せてくれるなぁと感じています。

 

雄鶏は、卵を産まない事や、早朝から大きな声で鳴くこと、そしてオス同士で激しい喧嘩をしたりと、その存在を好まれない事も多々あります。
ですが、群れに1羽雄がいると、外敵をいつも見張り、いざと言う時には立ち向かってくれるので、雌達は安心して暮らせます。

今回のような、雄と雌のふるまいの違いを観察するのも、また大きな楽しみです。

だから、やっぱり群れに雄がいると面白い。

たまにドジをしたり、メスに怒られたりもするけれど、今日も頑張れ、我が家の雄鶏たち!!

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↑イメージ図

 



我ら、福寿草観察隊

やっと、雪がとけて陽射しも強くなってきて、夜明けも早くなりました。

ずーーーっと冬の間、楽しみにしていた球根があちらこちらから、ニョキニョキと顔を出し始めています。

 

あらっ!
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ギョウジャニンニクの芽も姿を現し♪

 

 

ポカポカ、あったかい日には上着も要らない。

犬猫鶏、わらわらと外へ出て散策開始!

気づけば歌を口ずさんでいます。
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わたしの最近の一番の楽しみは、野に咲く福寿草に会いに行くことです。

黄金色した、ツヤツヤな花たちを見ると、あぁ~、春が来たなぁってうっとり。

ずっと眺めていたい。


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地面から咲く花を、ずっと心待ちにしていたから。

春一番に、誰よりも早く、誰よりも元気に逞しく咲く福寿草が、大好きなんです。

 

今日は、朝から不意打ちの雪が降り、福寿草も花弁を閉じて、寒さに身を寄せ合うようにしていました。

午後になって太陽と青空が戻ってくると、すこしだけふんわりと顔を上げていました。


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福寿草は日当たりの良い斜面を好みます。

家の敷地の入り口に、大きな群落がひとつあって、これは年々大きくなっている気がします。

もうひとつ、家から少しはなれた雑木林の淵にも大きめの群落があります。

これを、犬猫と連れ立って観察に行くのです。時間は、朝だったり昼だったり、夕方だったり、色々。

先に犬達と連れ立って歩いていくと、庭で遊んでいたネロが慌てて追いかけてきます。

そして、短い尻尾を上げて全員に挨拶して周り、さぁ、行くよ、と先頭に立って張り切って歩くのです。


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ここは彼の縄張りなんだろうね。

 

ほとんど目の見えなくなったカイリばあちゃん、最近は歩いている途中でぼーーっと立ち止まってしまうことも多いです。

そんなとき、ネロはカイリの元に行き、ぐるっとカイリの周りをまわります。

すると、カイリもハッ!!としてまたネロを追うようにして歩き始めます。

わたしにはこれは、ネロが意図的にしているようにしか見えません。


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なので彼はよく、カイリばあちゃんを引き連れて歩いています。

そんな様子が、なんだかとても優しくもあり、頼もしいなぁと、悠々と先を歩くネロを見て思うのです。

かいかぶりすぎでしょうか。

 

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そうして歩いていくと、福寿草たちを発見!

ポツポツと黄色く咲いています。

まだまだこれは序盤、この後の群落の花たちがいっせいに咲く姿は本当に見事です。

この黄金色を、青空と一緒に写真に収めたいのだけど、なかなかチャンスは巡ってきません。

福寿草の開花期間は短く、一週間程度です。

そういうわけで、私たちは頻繁に様子をチェックしに行くのです。


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※カメラとの間に割り込む隊長

 

今日も福寿草観察隊は、強風に煽られながらも、任務を遂行して参りました。

ネロ隊長は、あまりの強風に、先に家に撤収されてしまいましたけれど。

ジュシの耳が風で立つくらい強い風だったから、身体の小さいネロには厳しかったはず。

次回からは、ジュシの耳を見て、行くかどうかネロ隊長と相談だね。


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耳が立つと、いつもよりめっちゃよく聞こえたりするの??

ジュシに聞いてみたいです☆

 

 

 

◆オマケのエピソード◆

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一瞬のうちに姿を消した隊長を探す私に、隊長は家に居ますよ、と仕草で教えるジュシ。

上の写真では、家の方をしっかり見て確認。

下の写真では、私の元にやってきて、伝えようとしているところ。

やや左側(家のある方向)に重心があります。顔を左に傾けつつ、こちらにアイコンタクトを送り、そして何度も左を見て、あっちあっち!とわたしに知らせています。

 

ほんまに?あっち?もう家にいるの?と少々疑いつつ帰ると、ほんとに家から隊長が出てきました。

動物はすごいです、ほんとに。

私たち人間が、どんなに頑張っても出来ないことが、いとも容易くできるんだから。

そう言えば、ジュシはキツネに襲われて、草むらに隠れている鶏を見つけてくれたこともありました。

雪に埋まって全く見えないテニスボールも、広いフィールドから鼻だけを頼りに見つけてしまうくらいの嗅覚だから。

ネロ隊長がそそくさと家に帰ったことぐらい、目に見えるように分かっていたのだろうね。すごいなぁ。もう。

ジュシと意思疎通できたような、こんな瞬間が嬉しくて仕方ない私でした。

そしてまた、こんな何気ない日常が、愛おしくて仕方ない春なのです。

I want something just like this ♪

The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This (Lyric) - YouTube

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リスとネロ

雪解けがいつもより早くすすんでいる今年。三月ももう終わりですネ。



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※ついこの間まで白かった山脈。散歩中のふたり。

 

 

最近は、ポカポカの陽気が嬉しくて、みんなで外でひなたぼっこを楽しんだり、球根の芽や山菜の気配を探してまわったり。

やっぱり、庭に出られるのは嬉しいです。

婆ちゃん犬カイリも珍しく、ぎっこんばったん、駆け足を見せてくれました。春の香りがわかるんだろうな。

 

今日は残念ながら、雪がチラつきどんより曇り空。冬物のウールのコートを着こんですっかり冬に戻ってしまいましたけれど。

二種類ほど、球根の芽も出てきているし、確実に季節は巡っているのです。

春はすぐすぐソコです。

 

雪が溶け、地面が見えてきたこのごろは、ネロの朝パトロールの帰りが遅く、わたしが出かける時間になっても戻らないことも増えてきました。

 

あいついったい、どこほっつき歩いてんだろ?!ちょっとイライラ。

あーぁ、今日も1時間遅れコースやわぁ。

まぁしょうがないか、、、春だものね。

みんな、ルンルンしたいものさぁ。。。

フゥーー、やれやれ。

と、人間はあきらめを学びました。

 

 

三月のはじめ、彼はリスに夢中でした。

地面を駈けてリスを追い、木の下で待ちぶせ、時には高いところまで木に登って、狩りの真似事を楽しんでいました。

 

こんなにネロが執拗に追うと、庭からリスたちが居なくなってしまうのでは?と心配していましたが、リスたちは案外タフでそんな事は全然関係ない様子。

秋に埋めた胡桃の実を熱心に掘り返しています。掘り上げた実は、敷地の奥にある林に持ち帰ったり、木の上でそのまま食べたりしています。

 

ところで、リスたちが頑張って秋に埋めたこの胡桃の実。春になると発芽して、それはそれはものすごい勢いで生長します。

そして、あっっっという間に巨大化してしまうので、わたしたちにとっては、悩みの種、いや、それこそ悩みの実、なんです。

なので、リスたちよ、ちゃんと埋めた分、全部掘り上げてってや~、頼みますよーって気持ちで、その活動を眺めています。

 

話戻って、この庭のリスとネロは、毎朝顔を合わせるので、もうすっかり顔見知りになってんのちゃうやろか、とわたしは密かに感じています。

庭のリスは沢山いるから、同じ個体かどうかすら区別はつかないんだけれど、どうもリスがネロの存在に馴れている気がしてくるんです。そして、その逆も。

 

ある時はネロが見上げる木の、真裏からリスが降りてきて、そのあまりの距離の近さに見ているわたしはドキドキハラハラ。
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またある時は、すぐ下で見上げるネロにお構い無しで、牧柵の上に座ってゆうゆうと胡桃の朝ごはん。


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ネロもネロで、スレスレのところを逃げられても、ノソノソと走って追いかける始末。

遅くない?!

今の、捕まえるところちゃうの?

ツッコミどころ満載のネロ。

絶対に捕まえる気はないんだろうなー。

そして、それをリスはきっと気づいてるんじゃないかなぁと、わたしはこの2人?の関係を微笑ましく見守っています。ホクホク。

 

願わくは、ネロが子リスなんて咥えて持ち帰りませんように。。。

そんな事して、このわたしのロマンをぶち壊しませんように。

 

そしてもう一つ、どうかこれ以上、身体中に松ヤニをつけて帰って来ませんように。。。

いろいろ、あちこち、部屋の中、毛の中、取るの、大変なんですよコレ。。。

松ヤニは、もんのすごくネチャネチャしていて強力、毎回何故かネロの左ほっぺの毛が束になって抜けているのです。
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ひどい絵面(笑)

 

と、このように、三月はじめはリスに夢中のネロでした。

三月おわりの彼は。。。

地面の穴に潜む、何者かに夢中です。

さて、それはいったい誰なんでしょう???

次回以降、乞うご期待☆

 

 

オマケ。
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 ジーーッ

リスを見つめるネロ。

雪山に隠れているつもり?この後、もっと距離を詰めていました。

 

 

 

鶏小屋の冬支度②と、『動物がしあわせを感じる時』

昨年秋に下書きしていた記事が見つかりました(^^;

鶏小屋の冬支度からの繋がりとなっているので、記録がわりにアップしておきます。

 

↓↓↓ここから

 

 

風が強い日が多くて、寒さを理由に庭仕事が遠ざかる晩秋でした。

えっちらおっちら、冬支度。

 

今月頭にドカッと降り積もった雪はやっと溶けてなくなりました。

庭は球根も植え終わって、一安心。

雪が溶けたので、地面の落ち葉も集め、鶏小屋へザクザク搬入しました。


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※なにしてるの?と、野次馬ハリー。

 

ピートモスを敷いた上に、落ち葉をたっぷり。

去年のチャボ3羽から、今年は8羽になったので床材の撹拌も早くなると思われ。

まだまだたっぷり入れてやりたいところ。

 

乾燥する冬に向けて、この日は暖かかったので、ホースで水を撒きました。

冬の氷点下の気温の中、床の水分は凍結してどんどん無くなります。

そうなると地面は細かい土埃が舞うようになってしまいます。

それは鶏達の身体に良くないので、できるだけ落ち葉を敷き詰めて水分を保つようにしています。

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※新しい床に興味津々な鶏達。

 

 

床には、切り倒した胡桃の丸太を所々にならべて、冬の虫の棲家にします。

丸太の下に眠る虫は、冬の間の鶏の「おやつ」になるので、時々ころころと丸太を動かして、鶏達の退屈しのぎです。

虫たちよ、堪忍~。

 

どんな動物も、退屈が長引くと異常行動に繋がりかねないので、特に外で遊ぶ機会の減る冬の間は要注意なのです。

 

こう言った、動物の生活の質を上げるためのたくさんの情報がありますが、特にわかりやすく動物目線で書かれている本があるのでご紹介。

 

テンプル・グランディンという、自閉症であるからこそ知りえた、動物の感覚を研究した方の「動物がしあわせを感じる時」という本です。

 
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この本はとてもわかり易く、動物の情動(アニマル・マインド)の観点から「動物の生活の質」を上げるために私たち人間ができることについて、詳しく書かれています。

 

犬、猫、牛、馬、鶏、とそれぞれの種類の家畜について分けて書かれていて、特に今回は鶏の項は勉強になりました。

 

例えば、産卵鶏で深刻な問題となる、お互いの尻が禿げても肉が見えてもやめることのない、尻つつきや羽毛つつきに関して。

 

鶏の尻つつきは、時にはそれで死に至ることもある程激しく、鶏舎では深刻な問題になります。

様々な研究を経て、この尻つつきや羽毛つつきと言った異常行動は、鶏達の生理的欲求の捌け口であるとわかったそうです。(つまり、鶏個体同士の攻撃やいじめではなく)

おそらくは、探索の代わりか、探索の対象が他の鶏に向けられるため、とされていました。

 

例えば、寝藁で飼われている鶏は、羽毛つつきが明らかに少ないことが解っており、これは羽毛の代わりに地面の藁をつつく事ができるから、という訳です。

 

また、あさる行動(探索)が生まれつき多く、活動的な鶏ほど、深刻な羽毛つつきをするケースが多いそうです。

それはつまり、鶏の暮らす環境を整える事で減らすことが出来る問題という訳です。

 

例えば白色レグホンに、簡単な紐のオモチャを与えると、羽毛つつきが減るそうです。そして、このオモチャにずっと飽きることもないそう。

 

と、言うように、動物達には、探索(あさる、探索する、捜索する、探す、etc)という欲求があり、それを満たしてやる事で生活の質QOLを上げることができる、と述べられていました。

 

動物と暮らすとき、その動物のことをよく理解すること。

Think like Canine.

犬の頭になって、考えてみよう。

 

これは私が犬のトレーニングでいろんな迷いがあったときに出会ったフレーズですが、この、理解すること、と言うのがなかなか難しく、時に人間都合で動物を擬人化して見たり、無理な要求を押し付けてしまうことがあります。

 

つい、身近にいるから、いつもそばに居るから、わかった風なつもりになるけれど、動物はその動物としての物事の捉え方、感じ方を持っているという事。

もちろん、相手を100%理解するなんて、人間同士でも無理なことだけれど、理解しようとする姿勢が大切なのではないかと思います。

 

この本は、動物達の言い分の根拠をわかりやすく示し、具体的に出来ることなどをハッキリとした言葉で示してくれる貴重な1冊となりました。

動物に関して、視野が広がります。

 

また、面白いのが英題。

Animals Make Us Human. 

となっています。

どういうこと???

動物が、私たちを人間にする。

つまりは、人間であるからこそ、動物にしてやれる事がある、という事を意味しているのかな。

するべきことがあるって言うことかも知れないですね。

ニュアンスはわかるのに、なかなか言葉にするのが難しいなぁ。

 とにかく、この本を読むことで我が家の動物達との暮らしを省みるきっかけになりました。

みんなでのびのびと過ごし、それぞれその動物の持ちうる能力を発揮して、助け合いながら暮らすのが私の理想です。

 

犬や猫の章もとても興味深かったので、また折々まとめたいと思います。

図書館で借りてきた本だけど、本当はいつも自分の本棚に置いておきたい1冊です。

 

 

 

 

 

キツネとネロ

ルールルルル♪

って、北の国からではキツネと親しむシーンがありました。

最近はBSで日曜日の夜に、「北の国から」が再放送中。

毎回涙無しには観られない今日このごろです。

 

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※これは黒猫ネロ

 

ルルって言うのは、蛍が名付けたキタキツネ。

はじめてこのシーンを見た時は、

うわぁ♡キツネがいるんや、北海道って!!ってそりゃあ心踊ったもんです。

 

あれから20年。。。

 

この間の日曜日、また「北の国から」を観ていると、キツネと吾郎の交流シーンがありました。

その時、

あっ!!

吾郎がキツネを餌付けしてる!!

やめてや~!

こう言うのが困るんよ~!!!

なんて思ってしまいました。

 

去年には、チャボのペロがキツネに殺られてしまったし、エキノコックスだって怖い。

鳴き声だって、夜の暗闇の中で聞くとなんか奇妙でゾワゾワしてくる。

キタキツネは、我が家にとってすっかり嬉しくない動物になってしまいました。

状況が変われば、感じ方も変わってくるものです。

 

当初、キツネとは共存を考えて暮らしていたけれど、やっぱり鶏に被害があるとそんな生易しいもんじゃ無いなぁって実感したのです。

だけど、時間が経って感じることはやっぱり彼らも生きていくために精一杯だという事で。

こちらも精一杯の対策をするより他ないのです。

 

冬になると、鶏はそのほとんどを鶏小屋の中で過ごしているせいか、夏よりキツネの姿を見かけることは少なくなります。

けれど、家の周辺の雪の上には、キツネの足跡をよく見かけます。

 

 

数日前の昼下がりのこと。

流しに立って洗い物をしていると、窓から映る景色の中に珍しくネロがいました。

 

あれ?さっき中にいたはずだけどな。

 

ネロはいつも行かないような場所でジーッとしてます。

 

はて??

 

よく見ると、口を開けて、鳴いているようです。

 

むむむ???何かいる?

 

ネロの視線の先を探すと、なんとそこにはキタキツネがおるではないですか!!!

Wow!!!

これは、びっくり!

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楡の木の右にネロ、左にキツネです。

 

ネロは、背中の毛を逆立てて、どうやら威嚇をしているようです。

 

キツネは、身体を伏せて縮めていて、耳を横に倒してネロから目をそらしています。

キャン、キャン、と文句を言うように鳴いています。

ネロの圧迫感に圧されて、キツネがしぶしぶ動き始めました。

 

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すごすご。。。

 

キツネには敷地内に犬もいることを認識させたく、ジュジュを放そうとした所、キツネはこちらの存在にも気付き、完全に逃げの態勢に。

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コレってやっぱ、逃げたほうがいいんよね?と確認するキツネ。若いのか?

 

 

すかさずキツネを追うネロとジュジュ。

 

ジュジュはキツネを見ても自然に追うように育てておらず、キツネに恐怖を与えるまで追わせることは出来なかったけれど、しぶしぶキツネは逃げていきました。

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してやったり!!ブラボーー❤️

 

これ位で良い??これであってる?

と私に問うジュジュ。

よし、居なくなったぞ!

と、悠々と帰還するネロ。

 

キツネも、まさか猫が自分に威嚇してくるだなんて、さぞやビックリしたことでしょう。

このままネロを気にせず歩いて行くべきか、引き下がるべきか、悩んだのだろうなと思います。

 

 

キツネを追わせたら、かなり執拗に追いかけるカイリが番犬を引退したこともあり、ここ最近はうちのなわばり?(笑)のガードがちょっと緩まっていました。

今回、ネロの登場でちょびっとこちらの勢力は強くなるかな?

 

今後もネロの活躍に期待します。

とは言え、彼は猫なので、期待はできない、しないけれど。

だけど、なんにも期待していないだけに、しょっちゅう予想外の事をしてミラクルを感じさせてくれる存在です。

 

イタズラもミラクル級に酷いけどね。。。

一点物のグラスに、パーティー用パンプス、ヨガマット、リュックサック、お気に入りのキャニスター、グラスマグ、スノーボード用品、、、などなど。

あぁ、思い出していくと破壊されたものの被害総額がすごくかさんでいる気がする。。。

考えんとこ。😱😱😱


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「ん?なんか言ったァ?」

 

 

アローカナの青い卵?

最近、二月の中旬のわりに、ものすごく暖かくて、すっかり春物の上着を着て喜んでいる筆者です。

屋根の雪も、溶けてズルズルと滑り落ち、大きな雪山を拵えてくれています。

だけども、油断は大敵。

きっとまたすぐに寒波がやってくるはずです。


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これは、ちょうど去年の今頃、十勝川に朝の散歩に行った時。

カイリが氷の上を歩いてひやひやでした。

 

 

さてさて、今回は最近の鶏小屋レポート☆

 

アローカナのハーマイオニー(以下マイマイ、呼びにくくて名付けを後悔)が、卵を産み始めています。

 

最初に産んだのは丁度、お正月頃で、しばらく連続して産み、途中休憩していましたが、また順調に産み始めました。

 

アローカナの卵って、青いことで有名ですが、その殻の青さって産む個体の遺伝子によって様々。

青くないことも、あるんですよ。

マイマイの卵はどうかな?何色かな?と楽しみにしていたところ、こーんな色!でした。


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 ※茶色の卵はスーパーで購入したボリスブラウンのもの。

 

青緑?うーん。

すごく盛って美しく言うと、淡い翡翠色でしょうか。

真っ青ではなく、青い色素は緑に近く、濁りがあります。

グレーにも近い色。

この系統のアローカナはベースの羽がグレーなので、殻にもその色が混ざるのだと思われます。


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↑こんな色。頬ヒゲが灰色です。

(白色レグホン×アローカナの雑種は、白色ベースなので、比較的鮮やかな青色の卵を産むそうです。)

 

正直、こんな色の卵は見慣れないから、あんまり美味しそうに見えないかも?

ですが、この卵は通常の採卵鶏の卵よりも栄養素が豊富に含まれていると言われています。

 

海外では、近年レインボーエッグとかなんとか言って、様々な色の卵を揃えるように鶏を飼う人が増えています。

オリーブ色の卵、桜色のピンクの卵、クリーム色、まるで燻製にしたかのようなチョコレート色の卵などなど。

 アメリカの鶏情報サイト、

Fresh Eggs Daily®

では、これだけの色の卵が紹介されていました。
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一番濃い茶色の卵の右隣、見たことのない黄土色の卵がオリーブ色なのだそうです。

いったい、どんな鶏がこの色の卵を産むのやら?!

卵の色の名前や、それを産んだ鶏の品種を読んでいると、もんのすごいワクワクを感じるのは私だけでしょうか(笑)

 

このサイトでは、ハーブを使った自然に優しい、「幸せで健康な鶏」の育て方とその実践の細かなコツ、鶏関連のDIYのアイデアや餌の販売まで、鶏関連のお役立ち情報がズラリと紹介されています。

 

趣味として裏庭で小さなファームライフを楽しむ、欧米の鶏文化が垣間見えてきます。

何より私は、このバナーのイラストが大好きなのです↓↓↓


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 ナチュラル感がとっても素敵な水彩画♪

 

さて、話は戻ってマイマイの卵、若鶏が産んだものにしては、でっかいなぁと感じます。

そう言えば、マイマイやニンバスが産まれてきた種卵も、とても大きかったなぁ。

 

今のところ、卵を産み続けても温める様子は観察できておらず、マイマイは果たして巣ごもりをするタイプなのでしょうか?

気になるところ。

 

 

そして、春も近くなってくると、昨年秋に小屋に入れた落ち葉もすっかり粉々に。

冬は水をまけないので床の乾燥がひどく、土埃が舞って、これは鶏たちに良くない傾向。

って事で、今日は雪をひたすら小屋の床に撒きました。

日中の鶏小屋の温度は13度くらいなので、きっといい感じに溶けてしっとりと地面を潤し、土埃を解消してくれるはずです。

 

 

ところでこの作業中、ずっとつきまとう個体がいて、それがソフィと名付けたバルブダンベル。

 

もう、踏みつけそうな位にくっついて回って、あなた一体どうしたの?と手を出すと物凄い力で噛み付いてきました。

 

全然痛くないし、とくに怖くないんだけど、噛みつき方がえぐいのです。噛んで後ろに引っ張るの。

普通、攻撃にしても突っつく程度だと思うんだけど。

おかげで乾燥してシワシワな手の皮に、しっかりとVブイサインが刻印されました。

(^^)vブイッ

いや、そういうニュアンスのVと違うし。

 

とにかく嘴を万力のようにしめあげて、引っ張るものだから逆に引っ張り返したら痛いし、大人しくなされるがままという感じです。

ソフィはきっと、手はご飯かなにかだと勘違いしてるような気もする。

それか、まさかの攻撃?

今まではめちゃめちゃ懐いてたけど、小屋ぐらしの冬を経て、突然何かが変わってしまったというのか。

けれどまぁ、また春になって外で触れ合う時間も増えれば心境も変わってくれるでしょう。

それにしても、メスでこの攻撃性って強すぎです、ソフィちゃん。

食欲の間違いであって欲しい。


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↑すぐ、首を傾げる、あなたの話してますよ。

 

 

それで、このベルギーの鶏、バルブダンベル3人組ですが、どうやら全員女子な様子です。



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ソフィがあまりに小さいので、唯一のメスだと思っていたのだけれど、冬の間にも全然オス共のトサカも伸びてこないので、きっと全員メス。

小型鶏のメスが5羽になってしまい、春には小さな卵で冷蔵庫が溢れそうな予感です。

巣箱、増設しなきゃ~!!!

 

心配していたアローカナの♂ニンバスとチャボの♂マフィンは一緒に育ったせいか、大した喧嘩もせずに同居しています。

 
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初雪の頃。仲良しなふたり。

 

ニンバスは人に対して攻撃性が無くて、ひと安心。だって、こんな巨体で毎朝毎晩攻撃されたらちょっとやっかいですよね。

だけど、春になったらどうなる事やら???

 

そんなこんなで、育ててみないことには分からないこと、知らないことがいっぱいの鶏。

たまに産んでくれる卵は、庭で産まれたちっちゃなちっちゃなファームサイクルの証です。

 

畜産という分野の勉強をしながらも、仕事にするには割り切れず。

そんな私には、これくらいの鶏との距離感がピッタリです。

 

今期の冬も、無事にみんな越せそうです。

昨年春から大きく育った雛たちが、今年はどんな愉快なドラマを繰り広げてくれるかな。

早く一緒に庭仕事がしたいなぁ♪

 


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おまけ。

アローカナ撮影時の裏側。

積もった雪に足がなれなくて、台に上がろうとするネロ。

あんよが、ちべて、ちべて、、、の瞬間。

アイツなに?みたいなニュアンスで見物するアローカナズが絶妙にコミカル。

 


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結局、台にのってもちべたいやん!なネロ。

一部始終を見守るじゅしの頭。

福、来たる

今朝も我が家はマイナス20度を下回っていたようです。

今季の冬は、異常に寒い!と言う話がどこへいっても聞かれる最近です。

 
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外に鶏が居るようになってから、温度計で具体的な数字をチェックするようになりました。

そうすることで、今までは今日はかなり冷えるなぁー、と思っていただけの事が、うわぁ、今日は絶対マイナス20度いってるわー!!

と、体感とおおよその気温が結びつくようになりました👍

 

さてさて、今回は、先日我が家にやってきた珍客さんをお披露目します。

 

 

夕暮れ時の少し前だったかな、出先から家に戻り、みんなで外をブラブラしていたところ。

少し離れた所で、音もなくグライダーのようにふぃ〜っと変わった動きをする、

アイボリー色した飛行体を発見。

飛行の高さは、私の目線と変わらない高さです。

見たことのない動きに驚き、目で追っていると家のそばの木にストンと収まりました。

 

 

 

やややや!!

あの形、あの雰囲気!!!

もしやもしやもしや!!!!

あれはあれじゃないですか!!!!

高鳴る心臓。

木に収まったそのシルエットに、ビビビときた私。

 

家の中へカメラを取りに猛ダッシュ!

そのカメラ構えてにじり寄る。

 

みんな、お願い静かにしてて!

そんな私の気持ちにお構い無しに、騒ぐネロ。(この猫、ほんとに口数が多い(^^;)

真剣な空気に、なにごとか!?と高ぶる犬たち。

だいいち、静かに近づきたくっても、ザクザクと硬い雪を踏む音があたりに響く。

 

一方で、そんなお騒がし一行が近づいても、動じる気配のないアイボリー飛行体。

その堂々たる様にあやかって、無事、カメラにお姿おさめました。

 この方です!!!

 
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 くるっ


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 神々しいです、とっても!

よくぞいらっしゃいました!!!

ゆっくりしていってください、どうぞ。。。

 

さすが森の王者の風格です!

騒がしい地上の者どもをじっと静かに見下ろしておいででした。

 

近所の林の中に住んでいることは、ご近所情報を得ていましたが、こんなに近くに姿を現したのは、はじめての事。

なにせ活動時間が真夜中の生き物。

お月様が友達なのですから。

王者はくるくると滑らかな首の回転を数回、我々に披露して、しばらくすると、ふぃーーーっとまた優雅に飛び去って行きました。

 

冬は羽の色が少し白っぽくなるのでしょうか。エゾフクロウ、要調査です。

もしかしたら、 夜中には密かに庭に遊びに来ているのかもしれません。

ふっくら可愛くもあり、神秘的でもあり、是非またその姿にあやかりたいものです。

 

 

愛称ヘドウィグという事にしよう🎵☺️